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ハケンの話
20年くらい前までは、

お寺と縁のない家で人が亡くなると、

葬儀屋さんや仏壇屋さんに、

どこかお寺を紹介してくれませんか、

と聞けば、お寺やお坊さんを紹介してくれました。
 

数年前から、それを専門にする僧侶派遣会社が増えてきました。

僕もお付き合いがあります。

特徴のひとつが、

日時内容が決まってから、依頼されること。

縁者檀信徒なら、

あらかじめ連絡があって、日時と内容の相談をするのだけれど、

何月何日何時から、こんな内容でお葬儀をお願いできますか?

などと電話がきます。

当然、

こちらの都合もあり、

予定が合わなければお断りします。



施主さん(お客さん)側からすれば、

依頼はしたけれど、どんなお坊さんが来るのかは、

その時にならなければわからない、

と云うのも特徴です。

それから、

料金体系がはっきりしていること。

このために、この業界ができたといっても良いでしょう。

そして、

施主さんが支払う料金には、

派遣会社分と現場の僧侶分がふくまれていること。

この割合が、

会社が4割、僧侶が6割とか、

会社が6割、僧侶が4割など、

業者によって違います。

まあ、こういうのはどれが適正かは何ともいえない。

檀家の仏事でも、

頂いたお布施は、

坊さんの給料になったり、寺の維持費になったりと、

いろいろあります。

それよりも、

戒名の種類によって料金が変わるという、

仏典に根拠の無いことを

さも仏教のしきたりであるかのようにしていることがおかしい。

差別化するなら、

儀式の内容や、僧侶のクオリティで決めればいいのに。

どんな世界でも、

若造新人未達二流三流の手数料は安く、

ベテラン熟練已達一流の高いスキルがあればギャラは高い。

まあ、それを体系化するのは難しいだろうけれど。


会社の体質はいろいろです。

僧侶(神官、牧師さんもいます)の登録に際し、

面接をして厳格に選ぶところもあれば、

書類を送るだけ、というのもあります。

内部の勉強会などで、スキルアップ、ブラッシュアップをする会社もあれば、

何もしないところもある。

業務報告をしっかりと義務付けている会社

施主さんからアンケートを取り、

質の向上を常に考えている会社、

いろいろあります。


地域の習慣文化であった葬儀法事などが、

その会社流のものに変わっている、

という点は面白いと感じています。

この業界が、

ひとつの文化をリードしている、

と云えるでしょう。


檀家制度というのはキリシタン禁制のため、

というのがその始まりでしたが、

いつの間にか、理想的な集金システムになりました。

そのビジネスモデルが変わりつつあるのですね。

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[ 2019/08/31 06:53 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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