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仏典にみる痔
身体の不調は修行に影響しますから、

医療のために相当のことを、

お釈迦さまは修行者へ勧めていました。


痔については、

『説一切有部律』の「尼陀那(Nidāna)」という章に、

『痔病経』があります。

ブッダは僧たちに、爪などで痔を切り取ってはならない

(そういう人がいたのでしょうね)と説き、

痔病を治す方法は,

薬で治療する方法と,呪文によって治す方法の 2 種を示します。

(然治痔病有其二種.或時以薬或復禁呪)


他の仏典では、

呪術療法として、

『不空羂索自在王呪経』下に、

聖観音像の前で、不空羂索心王呪を誦する法を修す

『療痔病経』には、

痔(というより身体全体の腫瘍)を治す呪文が書かれています。

密教経典では、

『仏説陀羅尼集経』巻第十(仏説摩利支天経)に、

摩利支天への儀礼で呪術的な力を与えた黒い糸を使う痔の治療法があり、

痔の患者の頭を東,足を西向きにし,腰に拝んだ黒い糸を結び,

病床の脚にも糸を結び つけて,陀羅尼を二十一遍唱えれば,痔が治る、

と しています。


薬物療法は、

『四分律』四十に好薬や灰薬が説かれ、

『毘奈耶雑事』十九には 、

熊の皮のぞうりを作って履け

『四分律』四十一には、

排便後、むくげ、コウバイ、鳥毛、故衣物などをもって拭く

などの記述もあります。


痔に限らず、

外科的に切るという療法は、

消毒の技術が未熟で、

死につながることがあるため、

『摩得勒伽』5などには、

刀をもって治療することを禁じる、

と書かれています。 

しかし、

経典に医王としてたびたび登場するギバ(ジーヴァカ: Jīvaka-Kaumārabhṛtya)は、
 
肛門周辺部を刀で治療していたと思わせる箇所があります。

「爾時世尊在王舍城.時耆婆童子.刀治比丘大小便處兩腋下病(『四分律』)

ビンビサーラ王の痔は、薬で治しているようです。 


『療痔病経』は 、

全部で450文字ほどの、短いお経ですが、

痔について詳しい。

インド医学では、 病気や身体不調の原因を、

身体中に存在する 3 つのドーシャ(doṣa:病素)の異常で説明する、

トリ・ドーシャ説で考えます。

この経典では、痔の原因として、

3つのドーシャの複合を特にあげています。

三つのドーシャとは、

1、ヴァータ(風)

陰陽五行で考えれば、腎臓膀胱系

2、ピッタ(火)

心臓小腸系

3、カパ(地)

肝臓胆嚢系


痔(腫瘍)を治す真言は、 

怛姪他 掲頼米 室利室利 魔掲室至 三磨夭都 莎訶

または、

怛姪他 頞闌帝 頞藍謎 室利鞞 室里室里 磨羯失質 三婆跋覩 莎訶

さらに、

怛姪他 占米占米 捨占米 占沒儞 捨占泥  莎訶




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[ 2019/12/13 06:12 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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