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内臓と瞑想:心臓または五臓
密教で考える心には二種類あります。

ひとつは、チッタ(citta)
 
脳にあるもの。 識(迷い)を転じて智慧(悟り)に変える。

もうひとつが、

フリダヤ(hṛdaya)

心臓にあるもの。
 
『大日経疏』四に、

「凡夫の心臓を、八葉の蓮華に喩え、此れを観ずることにより仏身を開顕する」

『金剛頂経』には、

「自身の心臓の上に月論の形相を見る」

とあり、次第などでは心蓮と書かれることもあります。

菩提心や即身成仏を顕すところ。 

『秘鍵』には 、

「フリダヤは中心、心髄などの義で、いわゆるものの中央に処する義を現したものである」

とあります。

お大師さんは、密教瞑想、修法、即身成仏の方法として、

この、フリダヤ(心臓)を中心にしていると考えられます。


それに対し、

覚鑁さんは五臓を重要視している記述が、『秘釈』に見られます。

心臓(落ち着き)、腎臓(勇気)、脾臓(理解同情)、肝臓(忍耐)、肺臓(安心)

を調え、

貪怒無知疑慢心邪見を取り除いて、成仏を目指す。


心臓瞑想は、ヨーガと関わるインド伝来の方法、

五臓の瞑想は、中国の陰陽五行説が影響していると考えられます。


現在使われている次第には、どちらの方法もありますが、

いずれにしても、心身は一如ですから、健康な体調で瞑想したいものです。



五臓内臓心臓
三種悉地破地獄儀軌
五輪九字秘密釈
典拠金剛頂経、大日経
般若心経秘鍵
五字厳身観
五臓三摩地観
字輪観
瞑想法月輪観
阿字観
五相成身観
五字、五大、五臓、九識
と相応し、五智を開顕する
成仏のしくみ大日如来の心臓上の月輪と
行者のそれが合一する



五字五大五臓九識五智
阿頼耶識大円鏡識
ヴァ意識妙観察智
末那識平等性智
前五識成所作智
キャ奄摩羅識法界体性智
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[ 2019/07/24 14:55 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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