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秋の猫
寺田寅彦は物理学者で

『吾輩は猫である』の水島寒月や『三四郎』の野々宮宗八のモデル。

『寺田寅彦随筆集』第1巻~第5巻(岩波文庫)は僕の愛読書のひとつ。

その中にある「ねずみと猫」の文章を引きます。

「月がさえて風の静かなこのごろの秋の夜に、三毛と玉とは縁側の踏み台になっている木

 の切り株の上に並んで背中を丸くして行儀よくすわっている。そしてひっそりと静まり

 かえって月光の庭をながめている。それをじっと見ているとなんとなしに幽寂といった

 ような感じが胸にしみる。そしてふだんの猫とちがって、人間の心で測り知られぬ別の

 世界から来ているもののような気のすることがある。このような心持ちはおそらく他の

 家畜に対しては起こらないのかもしれない。」



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[ 2019/10/02 18:06 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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