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餓鬼の世界
迷っている衆生は六道を輪廻する。

六道とは

地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天

このうち

地獄、餓鬼、畜生を三悪趣と云う。

多くの人が、行きたくないところである。

元来、

どこへ行くのかはその人の行いによる。

怒ってばかりで耐え忍ぶことなく、微笑みを知らない人は地獄へ。

貪りの毎日で、もっともっとと、満たされないのは餓鬼の世界へ。

事実と戯論を区別せず、ものごとの真実を見ようとしないのは畜生へ。

これは、

因果の法則の基本であり、決して免れないはずである。

そして

M78星雲のように、

地獄界や餓鬼界は本当にあるのではなく、

その人の生きかた、考えかた、思いかたにより

今現在が地獄になり極楽になる、と考えている人は多い。

つまり、心の問題。



米朝の十八番だった『地獄八景亡者戯』には、

地獄の世界が生き生きと描かれている。

「あの世へご案内しようというわけで、

どっちみち、人間いっぺんは行かないかんところですから、

ホンマに行くより前に、落語でいっぺん知っといてもらおか」

というわけで。


餓鬼の世界はどうだろうか。

不空訳『救抜焔口陀羅尼経』(ぐばつえんくがきだらに きょう)によると、

餓鬼の姿は

その形醜く卑しい

身体やせ衰え

口中に火燃え

喉針のごとく細く

頭髪乱れ

爪牙長く鋭い

このような姿にならないために、

秘呪・陀羅尼を唱えて食べ物を加持すれば、

その食べ物は無量の食物となり、

一切の餓鬼は充分に空腹を満たされ、

無量無数の苦難を救い、

施主は寿命が延長し、

その功徳により仏道を証得する

とお釈迦さまが云います。

布施(という修行徳目)によって、

貪り(餓鬼)を消すのである。

 
陀羅尼とは、

『般若心経秘鍵』に「如来の秘密語」とある。

仏が悟りの内容を説いたもので、

唱え「瞑想する」ことによって悟りへ導く言葉。


僕らの心から貪りは消えないから、

悟りを求めているなら、

この陀羅尼を唱え、修行し、

貪りを悟りに転換するのである。

だから、毎日行うべきもので、夏のお盆に限ることではない。


『十住心論』に、

「病の原因は、四大不調と鬼と業である。

四大不調(内臓の病気)には薬、

鬼には陀羅尼、

業(過去の行い)には懺悔、

が治療になる」

と書かれている。

この「鬼」が餓鬼=貪心である。

だから、

上記の陀羅尼を唱える施餓鬼は、

病を治す修法、

心の病、迷い、苦しみを消す作法である。 

もし、

自分が、迷いから離れ悟りに近づけば、

親が子を思うように。

故人先祖も喜ぶだろう。


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[ 2018/06/04 06:13 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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