坐ることで腰、背中、腹を安定させます。姿勢が良くなれば呼吸が調いやすく、心もコントロールしやすい。
正座は畳が普及してからですから、最近の坐り方ですが、腹と腰を調えるには良い坐法です。
また、左手は腰、右手は腹につながっているので、正座して両手を使うことで体のバランスが調います。
ヨーガには優れた坐法が多くありますが、日本の仏教が取り入れたのは蓮華坐(結跏趺坐)と英雄坐(半跏坐)。
これに両手でさまざまな印を結びます。
蓮華坐は腹部内臓脊椎疾患やストレスを解消し、英雄坐は関節の疾患を和らげます。
正座はもっとも美しく、ストレス解消に役立ち、この坐法が確固たるものになって楽な気分にいられるようになれば心身が安定します。
足の不調などがあれば、椅子などで背筋を伸ばします。
いずれの坐法でも、永く坐って安定して体が揺れず、肩の力が抜けるようにします。
仏教作法のための訓練としては、ヨーガの倒立坐(逆立ち)で足の合掌、片足を伸ばしてもう片方の足を折って肛門に当て、伸ばした足と同じ側の手で伸ばした足先をつかみ、もう片方の手を背に回して体をねじる坐法、清浄体操をすれば良いでしょう。
修法の前段階(坐る前)には禁戒(むやみに殺さない、盗まない、邪淫しない、貪らない、真実でないことを言わない)を守り、次に勧戒(心身を清浄にする・これは沐浴をし、食事を調え、粉炭の頓服などで排毒させる、知足、耐え忍ぶ・怒らないこと、善知識や聖典に接する、信仰を忘れない)が必要です。
その後、坐法により体を調え、呼吸を調えて、心を調えます。
まず、心の制御を練習し、本尊などに集中する訓練をし、心の波を鎮めて静かな心を保ち、一切から離れ、一茶と一つになる三昧を目指します。、
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[ 2010/01/31 13:41 | 仏教医学研究 ]