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[ 2024/11/24 08:10 | ]
供養と回向
当家の先祖全員の回向をお願いします、

と、ご婦人がご先祖さん13名の戒名と命日、続柄を書いた手紙を送ってきたので、

毎月命日に拝んでいます。

菩提寺が無く、歳をとっていろいろお参りも出来ない、

家で供養は出来るけれど、回向は出来ないから

と言う。

ご家庭のお仏壇で拝むだけでも良いのですが、何かもう少し、というお気持ちがあるのでしょうね。

 
供養はサンスクリット語 プージャ(pūjā)の訳語で「尊敬する」という意味。


尊敬する人に対してですから、

花を捧げ、香を炊いて清浄にし、馳走をもてなし、明かりを灯す。

というような供養を、僕らは本尊に対して行います。

水が生命を潤すように布施の心を持ち、

塗香が身体にしみこむように戒律を保ち、

花を観て微笑むように怒らず、

香が淡々と燃え続けるように精進し、

ご飯を食べて心落ち着くように座禅瞑想し、

勉強して智慧の明かりで迷いの闇を破る

というのが本来の供養。これらは悟りを求める行い。

自他一緒の悟りを志すことが最高の供養です。


葬儀法事日々のお勤めでは、

故人に学び、良いところを受け継いでいこうとする、

長所に学んで自分たちの生きかたを考えるのが供養になります。


回向はサンスクリット語 パリナーマ(Pariṇāmanā)の訳語で、意味は「あまねくふりむける」こと。
自分が修行した功徳を広大にするために本尊に回向する。
 
自分が積んだ功徳で、他の願いをかなえ、皆一緒に悟りの世界に行こうとすること。

日ごろから他への心遣いを練習することが、回向になります。



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[ 2017/04/10 13:40 | Comments(0) | 眞天庵仏教塾・密教塾 ]

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