仏教は修行の宗教、特に瞑想の宗教です。
お釈迦さまが菩提樹の下で瞑想修行の末に悟られたことが出発点。
瞑想は坐って修する坐禅
立って行う立禅
歩く瞑想
などの他、
書く、食べる、読む、寝る
みな瞑想修行になります。
密教と顕教の違いのひとつに修行方法があります。
密教は後に書きます三密行を大切にしますが、
顕教で大切な実践項目が六波羅蜜(ろくはらみつ)の行。
般若心経にも出てくる波羅蜜多は、
パーリー語の Pāramī, パーラミー、サンスクリット語の, Pāramitā, パーラミターの音訳。
「到達」「完遂」「達成」という意味で、彼岸に到達すること、修行の完成を意味します。
その意味をとって「度」とも訳されます。
彼岸はさとりの理想世界のこと。
この行によって心の垢を払います。
本来悟っている、仏である自分の外側についたものを取り除く行。
六つある行は、
1、布施 :与えること。
具体的には、財施(お金やものなど)
無畏施(微笑みや手助けなど、安心を与え、不安や恐怖を取り除く)
法施(仏法について教える)
2、持戒:戒律を守ること。
3、忍辱(にんにく):耐え忍ぶこと。
4、精進:まじめに努力すること。淡々とずっと続けること。
5、禅定(ぜんじょう):特定の対象に心を集中して、心を静かにすること。
6、般若:智慧のこと=さとり。仏の智慧を得ること。
1、~5、は、この般若波羅蜜を成就するための手段であるとともに、般若波羅蜜によって成就されます。
般若はサンスクリット語のプラジュニャー、またはプラークリット語 パンニャーの音写語。
悟りの真実の智慧、ということ。
具体的には、これも後に書きますが、縁起・空・無我などを体得すること。
大乗仏教では、
布施と持戒が「利他」:他人を利すること。
忍辱と精進が「自利」:自分の利益になること。
禅定と般若(智慧)が「解脱」:苦しみの連鎖から逃れること。
と考えます。
自利と利他は、仏教者の目的のひとつです。
________________________________
【修行してみる】
○ 呼吸法
呼吸法は数多くの種類がありますが、瞑想修行の準備運動です。
呼吸が調わないと、心も調いません。
そのトレーニングのひとつが数息観(すそくかん)
姿勢を正しくして坐り、
口を細く開けて息を糸のように吐きます。
吐くときに「1,2,3・・・・」と声を出さずに息の上に数字を載せるようなつもりで、数えながら息を吐きます。
10まで数えたら1に戻る。
吐き切ったら、息を大きく吸う。
これを繰り返します。そのうちに心が落ち着き、集中力が身に付きます。
その際、両掌を上に向けると、心がより落ち着きます。
また、座布団を頭の上に載せると、丹田に力がつきます。
慣れてきたら、数字だけではなく、口から出るすべての言葉を、息に載せるように吐いて呼吸します。
その言葉が口から出て、遠くまで届くように。
歩く時も呼吸法の練習ができます。
息を吐きながら5歩、続いて息を吸いながら3歩
と歩きます。
少しづつ長くして
息を吐きながら13歩、息を吸いながら11歩
などと、呼吸と足の動きを合せます。
最初は少ない数で、少しづつ増やすと良いでしょう。
奇数回で、吸うほうを短くするのがコツです。
お釈迦さまが菩提樹の下で瞑想修行の末に悟られたことが出発点。
瞑想は坐って修する坐禅
立って行う立禅
歩く瞑想
などの他、
書く、食べる、読む、寝る
みな瞑想修行になります。
密教と顕教の違いのひとつに修行方法があります。
密教は後に書きます三密行を大切にしますが、
顕教で大切な実践項目が六波羅蜜(ろくはらみつ)の行。
般若心経にも出てくる波羅蜜多は、
パーリー語の Pāramī, パーラミー、サンスクリット語の, Pāramitā, パーラミターの音訳。
「到達」「完遂」「達成」という意味で、彼岸に到達すること、修行の完成を意味します。
その意味をとって「度」とも訳されます。
彼岸はさとりの理想世界のこと。
この行によって心の垢を払います。
本来悟っている、仏である自分の外側についたものを取り除く行。
六つある行は、
1、布施 :与えること。
具体的には、財施(お金やものなど)
無畏施(微笑みや手助けなど、安心を与え、不安や恐怖を取り除く)
法施(仏法について教える)
2、持戒:戒律を守ること。
3、忍辱(にんにく):耐え忍ぶこと。
4、精進:まじめに努力すること。淡々とずっと続けること。
5、禅定(ぜんじょう):特定の対象に心を集中して、心を静かにすること。
6、般若:智慧のこと=さとり。仏の智慧を得ること。
1、~5、は、この般若波羅蜜を成就するための手段であるとともに、般若波羅蜜によって成就されます。
般若はサンスクリット語のプラジュニャー、またはプラークリット語 パンニャーの音写語。
悟りの真実の智慧、ということ。
具体的には、これも後に書きますが、縁起・空・無我などを体得すること。
大乗仏教では、
布施と持戒が「利他」:他人を利すること。
忍辱と精進が「自利」:自分の利益になること。
禅定と般若(智慧)が「解脱」:苦しみの連鎖から逃れること。
と考えます。
自利と利他は、仏教者の目的のひとつです。
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【修行してみる】
○ 呼吸法
呼吸法は数多くの種類がありますが、瞑想修行の準備運動です。
呼吸が調わないと、心も調いません。
そのトレーニングのひとつが数息観(すそくかん)
姿勢を正しくして坐り、
口を細く開けて息を糸のように吐きます。
吐くときに「1,2,3・・・・」と声を出さずに息の上に数字を載せるようなつもりで、数えながら息を吐きます。
10まで数えたら1に戻る。
吐き切ったら、息を大きく吸う。
これを繰り返します。そのうちに心が落ち着き、集中力が身に付きます。
その際、両掌を上に向けると、心がより落ち着きます。
また、座布団を頭の上に載せると、丹田に力がつきます。
慣れてきたら、数字だけではなく、口から出るすべての言葉を、息に載せるように吐いて呼吸します。
その言葉が口から出て、遠くまで届くように。
歩く時も呼吸法の練習ができます。
息を吐きながら5歩、続いて息を吸いながら3歩
と歩きます。
少しづつ長くして
息を吐きながら13歩、息を吸いながら11歩
などと、呼吸と足の動きを合せます。
最初は少ない数で、少しづつ増やすと良いでしょう。
奇数回で、吸うほうを短くするのがコツです。
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