「物の興廃は必ず人に由る、人の昇沈は定んで道に在り」
~物が盛んになるのも廃れるのも、みな人によるのである。ひとの向上や堕落は、その人の信ずる道によるのである。~
身分や貧富に関係なく誰でもが学べる学校の設立に関するお大師さまの文章『綜芸種智院式并序』に、このお言葉があります。
家や会社や学校、集団組織が栄えるか衰えるかは、そこにいる人たちの努力精進、思いやり、優しさ、智慧などがあるかどうか、人としての道を歩んでいるかどうかで決まる、ということです。
人には好き、嫌い、どちらでもない、という区別差別の心がありますが、それは自分で決めているだけの勝手な判断です。
私が嫌いなものでも他の人から見れば素晴らしいものかもしれません。そのように、人によって違うものも認めていくことが大切です。自分の好き嫌いだけではうまくいきません。
大切なのは「お大師様のお言葉」を知識だけではなく、生活の中で実践することです。口先だけか、実践するかが「興廃は人に由る」であるとも言えるでしょう。
http://www.musubidaishi.jp/message/2013/07/post-77.html
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