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[ 2024/11/30 06:35 | ]
ふたもじ
ニラをたくさん採ってきたから何か料理して

と母が言うので、

ざくざくと切り、

昆布出汁を沸かしてニラを入れ、

醤油で調え、粉豆腐を加えてとじる。
 


ニラは五辛、五葷のひとつで、食べることを禁じる戒がいくつかあります。

その理由は、

尼僧らが大きくなる暇もないほど濫取するから(『十誦律』)

これを食べて臭気紛々で信者に嫌悪されたから(『五分律』)

これを食べた仏弟子が、臭気がお釈迦さまにかかることを恐れて、法話を聞きに来なくなったから(『毘奈耶雑事』)
 
熟した辛味を食べれば淫を発し、生のものを食べれば怒りを増すので、修行の妨げになるから(『楞伽経』)

他にもいくつかあります。


五辛とは何か、は経典によって違いますが、僕らに馴染みがあるものでは『梵網経』に、

大蒜(ニンニク)
革葱(行者ニンニク)
慈葱(わけぎか葱)
蘭葱(ノビルかラッキョウ)
コーキョ(せり科の薬草)

僕は修行中に、

ねぎ、ニラ、にんにく、生姜、ラッキョウ

と教わりました。


ちなみに

大蒜と書いて「ニンニク」と読ませるのは、

臭気を忍んで食うから、仏道修行の忍辱行(ニンニク:耐え忍ぶこと、怒らないこと)

にちなんだ隠語から。

七夕と同じような語源ですね。


ニラなど五辛は強い陰性で、その辛味は脂肪を溶かします。

ですから、てんぷらに大根おろし、マグロにワサビ、フライにカラシ、肉に生姜、卵にニラなど、辛味を使います。

この辛味は殺菌力もある。

肉魚を食べる場合、それらは死体なので腐敗します。それを防腐殺菌するために香辛料という辛味が必須になります。

なので、

肉魚を使わない精進料理に五辛は不要

とも言えます。

まあ、ベジタリアンでも陽性で血行が悪い人は、陰性なニラやネギやニンニクなどの辛味がおいしく感じるでしょう。



基本的に、

肉食は消化吸収するのに、野菜などと比べてより多くの酸素を必要とするので、
瞑想時の深い呼吸が苦手になります。

そして、

香辛料などの陰性が多すぎると、陽性な吸気がうまくできなくなるので、これも瞑想修行に向かない。


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※「 卵と吹き出物、下半身、右脳の関係 」: http://shintenan.syoyu.net/Entry/770/


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[ 2015/11/10 08:08 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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