虎目石。その周りは星月菩提樹。
あるかたが斎場で、
数珠を持っていないのだけれど、構わないかな?
と言うので、ひとつ差し上げました。
数珠は持つことに功徳があり、仏道修行者の象徴です。キリスト教のロザリオと似ている。
数珠は本来擦り鳴らすものではなく、数を取るためのものです。
数珠の珠を一つ一つ繰りながら真言を唱える。
数珠を擦るのは、
その昔、鳥羽僧正が法要の際、念誦する真言の終わりを僧侶に知らせるために合図として数珠を擦ったのが初め
と伝えられています。
でも、
あまりジャラジャラするのは品がない。
数珠には僕らが使う百八顆のほかに、五十四顆、四十二顆などあり、材質もいろいろ。
虚空蔵さんを拝む時はカヤの数珠で房は黄色、などの口伝があります。
数珠は、
昔お釈迦さまが百八顆のむくろじの実を常に所持し、散乱なく念ずるにその功徳が大きく、
二十万遍にして天界に生じ、百万遍唱えて百八煩悩を断じた
とされています。
今でも、10万回を一区切りとして真言をたくさん唱えることが大切な所作修行。
数珠の各珠を貫く緒は観音さまの徳を表し、拝む人が観達自在になることを示します。
虎目石は、
周囲を浄化する力に優れている
と伝えられています。
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