お釈迦さまが、厳しい苦行と、その反対の快楽主義の両辺を離れる中道を説いたからといって、苦行に意味が無いとは思えません。
よっしゃ、いっちょうやってやろうじゃないか。
という気持ちは大切で効果があるはずです。
行ったことが功徳になり、その行為が業になり、縁となって結果が現れますが、苦行の分だけ重みのある結果になり、またそれが原因となって新たな結果を導きます。
身体の苦行でなくても、精神的な苦しさもとても意味があるものです。
その苦しみを耐え忍び克服すれば、結果はもとより、生に対して功徳を積むでしょう。
陽性でもなく陰性でもない中庸が良いと知っても、陰陽どちらかに傾くのが悪いとは思えません。
瞑想したり芸術作品を創る時は陰性でいたほうがうまくいくでしょうし、死にそうな局面から脱出するには陽性なほうが良いでしょう。
ケンカをして勝ちたいなら陽性な人が有利でしょうし、ケンカをしないためには陰性でいたほうがいい。
脳にはご飯とみそ汁と漬け物
喉には昆布
肺にはレンコン
胃には唾液とキャベツとエノキと納豆とジャガイモ
腸には葛
膵臓にはカボチャとネギ
腎臓には小豆や大根やリンゴ
肝臓にはキノコやかんきつ類やヨモギ
婦人科系には、痔には、前立腺には時間をかけた海藻類
など滋養になる食べ物ありますが、それらが効果を発するのは、陰性な体調時には陽性に料理する、などの工夫ができた時です。
例えば、
レンコンは根菜の中でも陰性です。
穴が開いている
水分の多い陰性な土地で育つ
地中で横に伸びる
などが陰性である所以。
だから陰性な肺の滋養になる。
肺が陰性で拡がった場合には炒めたり揚げたり煮しめたりで陽性にすればよく、
急速に縮まる陽性時には生のすりおろしなどにします。
料理も消化吸収滋養も病気も健康も化学反応ですから、わけのわからない不思議なことが起こるわけではありません。なぜそうなるかは理論的に説明できることばかりです。
でもしかし、考えるよりはいっちょうやってみようか、という気構えで料理したほうが、うまく事が運ぶものです。
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