誤解している人が多いですが、
先祖をまつる、というのは中国の風習で、インド仏教にはありません。
中国で、
先祖をなぜまつるのかといえば、それが孝行だからであり、
孝行は最も大切なものだからです。
仏教が発生したインドでの死生観は輪廻転生、
ですから、死の先には生まれ変わった世界があります。
それは、
先祖から受け継いだものとは違います。
そもそも、先祖という概念が無い。
そして、
輪廻(迷いの世界)から解脱することが成仏。
なので、
死ねば輪廻して再び苦しみの世界へ生まれ変わるか、
輪廻から解脱して悟るか
のどちらかです。
生まれ変わっていれば、先祖供養に意味は無く、
成仏していればなおさらです。
仏教がインドから中国へ伝わり、
そこで先祖供養や死後の十王思想(閻魔さんなど)が加わり、
日本に来て、古来の「あの世」観が融合しました。
中国や日本では、
先祖供養は人として当たり前の行為で、宗教以前、孝や忠といった道徳です。
誰でも、
両親祖父母先祖を敬い、それを人生の指針にしたり、反省します。
ご先祖様は寺やお墓にいるのではなく、心の中にいる。
だから、いつでもどこでも感謝し、思い出すだけで自分の人生のよりどころにできます。
しかし、
いつの間にか、先祖供養は寺にお願いしなければいけないような形が作られました。
先祖は人質のようになってしまい、
供養をしないとご先祖様が云々、
などという説明がはびこることになりました。
初期仏教は出家主義で、
悟りのためには現世の生活を捨てて、ひたすら修行しなければ到達できない、
と考えられていました。
しかし、
それでは悟りはごく一部の人だけしか得られません。
普通の生活をしながら悟りに到達する、
ということを目標にしたのが大乗仏教です。
しかし、
いのちとは、人間とは、心とは何か、
という哲学が深遠になりすぎ、
出家者(プロ)と在家(アマチュア)の差が拡がります。
存在の分析(モノ、人、心)をして、それを修行によって証明する、
という形をとってきましたが、
これも普通の人にはなかなかできません。
先祖供養も、
素人ではなく、プロの仕事に組み入れられます。
本来、
誰でも勉強できます、誰でも修行できます。
供養もいつでもどこでも、ひとりでもできるものです。
感謝と反省、思いやりと優しさを心に浮かべれば良いのです。
寺は勉強と修行をする場所です。
それによって、
自分と先祖の悟りを求め、願います。
先祖をまつる、というのは中国の風習で、インド仏教にはありません。
中国で、
先祖をなぜまつるのかといえば、それが孝行だからであり、
孝行は最も大切なものだからです。
仏教が発生したインドでの死生観は輪廻転生、
ですから、死の先には生まれ変わった世界があります。
それは、
先祖から受け継いだものとは違います。
そもそも、先祖という概念が無い。
そして、
輪廻(迷いの世界)から解脱することが成仏。
なので、
死ねば輪廻して再び苦しみの世界へ生まれ変わるか、
輪廻から解脱して悟るか
のどちらかです。
生まれ変わっていれば、先祖供養に意味は無く、
成仏していればなおさらです。
仏教がインドから中国へ伝わり、
そこで先祖供養や死後の十王思想(閻魔さんなど)が加わり、
日本に来て、古来の「あの世」観が融合しました。
中国や日本では、
先祖供養は人として当たり前の行為で、宗教以前、孝や忠といった道徳です。
誰でも、
両親祖父母先祖を敬い、それを人生の指針にしたり、反省します。
ご先祖様は寺やお墓にいるのではなく、心の中にいる。
だから、いつでもどこでも感謝し、思い出すだけで自分の人生のよりどころにできます。
しかし、
いつの間にか、先祖供養は寺にお願いしなければいけないような形が作られました。
先祖は人質のようになってしまい、
供養をしないとご先祖様が云々、
などという説明がはびこることになりました。
初期仏教は出家主義で、
悟りのためには現世の生活を捨てて、ひたすら修行しなければ到達できない、
と考えられていました。
しかし、
それでは悟りはごく一部の人だけしか得られません。
普通の生活をしながら悟りに到達する、
ということを目標にしたのが大乗仏教です。
しかし、
いのちとは、人間とは、心とは何か、
という哲学が深遠になりすぎ、
出家者(プロ)と在家(アマチュア)の差が拡がります。
存在の分析(モノ、人、心)をして、それを修行によって証明する、
という形をとってきましたが、
これも普通の人にはなかなかできません。
先祖供養も、
素人ではなく、プロの仕事に組み入れられます。
本来、
誰でも勉強できます、誰でも修行できます。
供養もいつでもどこでも、ひとりでもできるものです。
感謝と反省、思いやりと優しさを心に浮かべれば良いのです。
寺は勉強と修行をする場所です。
それによって、
自分と先祖の悟りを求め、願います。
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