本来は旧暦ですが、1月6日から15日までの小寒と16日から2月4日までの大寒の時期に行う所作を寒行といいます。
寒さに耐えることが功徳をもたらす、という信仰ですが、
自分に厳しさを課す
ということが行の主眼。
滝行、水行、托鉢のほか、寒い堂内で心静かに坐る寒行。
氷点下のお堂で凍える指先で数珠を繰り、凍りそうな息を吐きながら坐禅瞑想念誦する。
供えた水は拝んでいるうちに凍りますが、心はいつしか温かくなります。
朝起きて、まだ布団の中にいた時の体温が残っている時間に何かするのはとても気持ちがいい。
全国の受験生のみなさんも寒い中で勉強しているでしょうが、勉強はいざという時に役に立ちます。
将来、いろいろな場面で迷いや不安が減るでしょう。勉強によって判断する材料が蓄積されますから。
頭部は陰性な場所ですから、陰性な寒さに刺激されます。
だから、寒くても勉強しましょう。
どんな仕事でも寒さの中で行えば寒行ですが、
仕事をしている僕らはいつもと変わりはなく、ただ自然が寒くなったり暑くなったりするだけ。
寒くなってくれるから、坐るだけで天地の無常を知ります。
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