歌丸師匠の落語を聴きたいけれど、なかなか機会が無くて、
ブックオフで中古CDを買って聴きました。
『牡丹灯籠-栗橋宿』
この噺の前に「お露と新三郎」「お札はがし」があり、
後には「関口屋のゆすり」があるという長編で難しい噺ですが、
歌丸師匠の鬼気迫る力強い話芸に身震いしました。
牡丹灯籠は怪談ですから幽霊が出てきますけれど、
幽霊以上に恐ろしいのが人間の業。
色と金、疑いと裏切り、殺しと仇討ち、それらが複雑に絡み合う噺です。
現実でも、
何を想い、何をしたか
それが人生を作る。
あの世とか霊魂は脳の中にあるものですが、
怖いのは死んだ人の霊ではなくて、生きている人の想い。
そういうことは、普段にもよく感じられることです。
『菩提心論』には
人が財宝を貪り欲するとせば、まずその財宝を志求する心を発起し、
その財物を経営するに足る行いをなさねばならぬごとくに、
すべて善にもせよ、悪にもせよ、
人がこれをなさんと欲せば、まずこれをなさんとする志をかかげ示し、
しかして後、その志を成し遂げうる行いをなさねばならぬでである
とあります。
悟りを求めるにしても同じ。
悟りには、
みんなが楽しく生きる行為=慈悲心
存在とは何かを知る智慧=向上心
有るがままの世界・絶対自由の心を得る修行法
が必要で、
それによって今の肉体そのままに仏を実現する
というのが密教の立場。
恐ろしい人間になるか、仏になるか
心と行為によるだけ。
ブックオフで中古CDを買って聴きました。
『牡丹灯籠-栗橋宿』
この噺の前に「お露と新三郎」「お札はがし」があり、
後には「関口屋のゆすり」があるという長編で難しい噺ですが、
歌丸師匠の鬼気迫る力強い話芸に身震いしました。
牡丹灯籠は怪談ですから幽霊が出てきますけれど、
幽霊以上に恐ろしいのが人間の業。
色と金、疑いと裏切り、殺しと仇討ち、それらが複雑に絡み合う噺です。
現実でも、
何を想い、何をしたか
それが人生を作る。
あの世とか霊魂は脳の中にあるものですが、
怖いのは死んだ人の霊ではなくて、生きている人の想い。
そういうことは、普段にもよく感じられることです。
『菩提心論』には
人が財宝を貪り欲するとせば、まずその財宝を志求する心を発起し、
その財物を経営するに足る行いをなさねばならぬごとくに、
すべて善にもせよ、悪にもせよ、
人がこれをなさんと欲せば、まずこれをなさんとする志をかかげ示し、
しかして後、その志を成し遂げうる行いをなさねばならぬでである
とあります。
悟りを求めるにしても同じ。
悟りには、
みんなが楽しく生きる行為=慈悲心
存在とは何かを知る智慧=向上心
有るがままの世界・絶対自由の心を得る修行法
が必要で、
それによって今の肉体そのままに仏を実現する
というのが密教の立場。
恐ろしい人間になるか、仏になるか
心と行為によるだけ。
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