焼きそばには、
こうして欲しい、と思うことがいくつかある。
キャベツはふんだんに、肉は少なく。
ソースの味付けは濃く。
一度に大量を作る。
紅生姜の量は、
甲子園球場外野ビジター応援席の割合程度。
僕らは、
野球場で相手チームの応援席を観て、
紅生姜状態と感じる。
料理には、それにあった器がある。
焼きそばに合うのは、
ポリスチレン性フードパック蓋つき。
東海林さだお著『いかめしの丸かじり』にも、
「ソース焼きそばの器、それはもう「屋台で入れてくれるプラスチックのパッカン式容器」に決まっているじゃありませんか。あれが一番似合う。
だから家庭でソース焼きそばを作ってみんなでテーブルを囲んで食べる場合、あれに盛って食べるのが正しい食べ方です。あ、そのとき、パッカン式容器のフタを閉じて、輪ゴムをかけるのを忘れないように。」
とある。
これを芝生の上やベンチで、割り箸で食べる。
漆の塗箸は合わない。
青い空、
子らの声、
さわやかな風、
草や土の匂い、
そういうところで食べるのがうまい。
小山高専工陵祭で毎年出店している「寮生焼きそば」は、
作りかたも味も、なかなかよろしい。
PR