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[ 2024/11/24 02:57 | ]
3月のナス
1980年。世界の王貞治が引退し、ジョン・レノンが射殺された年。

僕は18歳で、パチンコとタバコと喫茶店通いを覚え、ミスター梅助とでんでんが好きだった。

篠山紀信がジャケットを撮影した、ジョンの「Double Fantasy」を聞きながら迎えたその年末、僕は風邪で調子が悪かった。

何かの用事で家に来た叔父が、

風邪、治してやるよ。

僕は叔父が経営する鉄工所に連れて行かれ、フラフラになるまで土方仕事をさせられた。

そして、煮出した番茶のような濃いおしっこが出て、すっかり治った。




病気は排毒なので、病気をしないと特に陽性毒は身体にたまったままになる。

たいていは陽性な濃いおしっこが出れば治る。

そのためには発汗利尿させるような努力は必要だ。


お大師さんは承和2年(835年)3月21日寅の刻、高野山奥の院に入定した。

御歳61

入定は入滅と違い、奥の院で衆生済度のため禅定に入っている、という信仰。僕らを救うために修行をしているんだ。


そのお大師さんが一緒に修行している、と信じられているのが弥勒菩薩。

弥勒は釈迦入滅後56億7000万年後に現れて衆生を救う仏。

『彌勒菩薩所問本願経』には、

彌勒菩薩は、ブッダ(釈尊)が産まれる以前に産まれた存在であり、彌勒とブッダの違いは、ブッダは人々が煩悩に苦しむ世界で正覚を得たが、彌勒は人々が煩悩を昇華した世界で正覚を得ること・・・。

とある。

そして、人間たちの努力によって、この地上から罪や傷や汚れや悪行が一掃されたときに、初めて大衆とともに成仏したい、という願いを立てた。

僕もこの努力を重視する考え方が好きだ。安穏と怠惰な生活でも仏になれるという思想には興味が無い。



努力とともに大切なのが自然の法則をなるべく守ること。せめて75パーセントくらいは守ったほうがいい。

身近な自然の法則のひとつが「旬」。


テレビの料理番組を観ていたら、どこかのホテル料理長がカツオとナスを使ったおしゃれな料理を作っていた。

カツオはまだしも、この時期にナスを紹介するなんてねえ、この料理人に味覚はあるのだろうか。

そんなもの無くても営業上は困らないのだろうな。


ところで、ナスはかなり陰性なものと思っている人も多いだろうな。

暑い陽性な夏に採れるから、

紫色だから、

アクがあるから

などが陰性と判断する材料だけれど、ナスは陰性な油をとてもよく吸う。

陰性を引きつけるのだから陽性な性質もあるのではないだろうか。

強い陰性があるものには、強い陽性も含まれているはず。ゴボウがそう。

ナスの茎はとても固い。生け花の股木に使えるくらいの陽性。

ごぼうは陰性なアクがとても強いので、陽性な肉の毒を出すのには生で使う。

そして、陰性なアクを火で調理することにより、身体を温める陽性な甘味に変わる。

ナスも生では強い陰性があるけれど、油で炒めることにより、トマトやキュウリより陽性になるだろう。

味噌漬けにしても同じ効果が考えられる。


一時、陰性な放射能には陽性な味噌と玄米が良いという噂が広がり、それを確認する質問も多かった。

陰陽から見れば一見正しいようだけれど、夏の暑い最中に陽性な玄米と味噌を摂ったらトラブルになる可能性が高い。元々陽性体質の人も同じ。陽性毒がたまっている人は、玄米や味噌を摂ることがつらいかもしれない。

ナスの味噌漬けや、ナス味噌炒めで少し焦がしたものの方がより効果的だ。



この時期のデトックス料理

高野豆腐と大根時雨煮
ネギ醤油
カブ浅漬け
大根おろし


同じく子ども版

雑穀ご飯
野菜バーグ(キャベツ、玉ねぎ、にんじん、炒り玄米、グルテン粉)
鉄火味噌(ごぼう、れんこん、炒り玄米)
果物
ネギスープ(しいたけ出汁)
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[ 2013/03/13 13:52 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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