米朝のマクラでよく聞く挨拶の話。
すべて挨拶はえぇ加減なものなんですなあ。
道で知ってる人とパッと出会う、
そういう時に、
「どちらへお出かけです?」
なんて言うのもえぇ加減、どこへ行こうと何の関係ない。ほっときゃえぇのに。
言われたほうも無責任なもんで
「へぇ、ちょっとそこまで」
と言う。
何や分からん、こんな「ちょっとそこまで」
こんな挨拶ないと思うんやけど、言われたほうがまたそれで納得して、
「あぁさよか、そらよろしい」て、
何がえぇねや分からん。
挨拶は仏教語です。
挨は軽く触れる
拶は強く触れる
ということで、もとは禅寺で行なわれていた問答のこと。
師が軽く問うのが「挨」。弟子が強く答えるのが「拶」
それにつけても、
挨も拶も挨拶以外には使わない漢字ですね。
若い坊さんが法会の後、諸先輩がたに、
ごくろうさまでした
と声をかけているのを聞いて、ずいぶん違和感を覚えました。
年上に、「ごくろうさま」と言うのは失礼。
お世話さまでした
くらいがいい。
○○させていただく
は最近ずいぶん使われる言葉ですが、
これは許可を取ったときの言いかたです。
そうでないときに使うのは慇懃無礼で気持ち悪い。
○○します
と普通に言えば良いのに。
料理で、
わざと焦がすのと、焦げてしまうのは全く違う
焦がすのは陽性にする、苦味を甘味に変える、などの技法。
出汁は煮立てると味が濁る。
煮立ててしまったらお金は取れない 。
米はさっと洗うだけで研がない。
研いで米が傷ついたらうまくない。
それは春までのことで、
初夏になって古くなったお米は香りも味も落ちるから、よく洗って研いだほうがうまい。
ひとつの知識に固執して、その理論的バックボーンを調べないと、つまり、なぜそうなのかを勉強しないと失敗することが多い。
世の中は無常だから、こちらも臨機応変に対応しないと、うまい人生にならない。
炒り玄米も湿気の多い今の時期は深く炒らないと滋養にならない。
それから、
梅雨時は乾物、粉物が傷む時期なので、早めに使い切りましょう。
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すべて挨拶はえぇ加減なものなんですなあ。
道で知ってる人とパッと出会う、
そういう時に、
「どちらへお出かけです?」
なんて言うのもえぇ加減、どこへ行こうと何の関係ない。ほっときゃえぇのに。
言われたほうも無責任なもんで
「へぇ、ちょっとそこまで」
と言う。
何や分からん、こんな「ちょっとそこまで」
こんな挨拶ないと思うんやけど、言われたほうがまたそれで納得して、
「あぁさよか、そらよろしい」て、
何がえぇねや分からん。
挨拶は仏教語です。
挨は軽く触れる
拶は強く触れる
ということで、もとは禅寺で行なわれていた問答のこと。
師が軽く問うのが「挨」。弟子が強く答えるのが「拶」
それにつけても、
挨も拶も挨拶以外には使わない漢字ですね。
若い坊さんが法会の後、諸先輩がたに、
ごくろうさまでした
と声をかけているのを聞いて、ずいぶん違和感を覚えました。
年上に、「ごくろうさま」と言うのは失礼。
お世話さまでした
くらいがいい。
○○させていただく
は最近ずいぶん使われる言葉ですが、
これは許可を取ったときの言いかたです。
そうでないときに使うのは慇懃無礼で気持ち悪い。
○○します
と普通に言えば良いのに。
料理で、
わざと焦がすのと、焦げてしまうのは全く違う
焦がすのは陽性にする、苦味を甘味に変える、などの技法。
出汁は煮立てると味が濁る。
煮立ててしまったらお金は取れない 。
米はさっと洗うだけで研がない。
研いで米が傷ついたらうまくない。
それは春までのことで、
初夏になって古くなったお米は香りも味も落ちるから、よく洗って研いだほうがうまい。
ひとつの知識に固執して、その理論的バックボーンを調べないと、つまり、なぜそうなのかを勉強しないと失敗することが多い。
世の中は無常だから、こちらも臨機応変に対応しないと、うまい人生にならない。
炒り玄米も湿気の多い今の時期は深く炒らないと滋養にならない。
それから、
梅雨時は乾物、粉物が傷む時期なので、早めに使い切りましょう。
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