ちょっとした時間に辞書を引いたり、何か普段と違う勉強をするのは気分転換に良い効果があります。
般若心経を英語で考えてみると、冒頭は、
Avalokiteshvara Bodhisattva, when practicing deeply the prajna paramita, perceived that all five skandhas in their own being are empty, and was saved from all suffering.
Avalokiteshvara Bodhisattva,はサンスクリット語で観音さま
prajna paramita,は般若波羅蜜、ブッダの智慧を完成させるための瞑想修行
five skandhaは五蘊。英訳すると the five constituent elements of all existences
で、その内容は
1, Matter or form
2, perception
3, Conception
4, Volition
5, consciousness
あらゆるものはこの五つで作られた塊なんです。あなたも僕も、仏も魔類も。
物質、知覚、概念、意志作用、意識といったところですが、日本語で考えるほうが難しいですね。
つまり、
観音さまが般若波羅蜜をじっくりと修行している時、五蘊は空(empty)であると観想し、その瞬間あらゆる障害と苦しみから解放されたのです。
諦めた時、執着と分別差別が無くなった時が「空」ですが、その時に苦しみは消えるのですね。
空(くう)は、
void または emptiness と訳されることが多いですが、
The opposite of existenceということで
大乗仏教では
Not only ‘self’ but also other existing things are originally void
と考えています。
これは、あらゆるものが縁起の法則による
つまり、原因があり、縁と条件によってすべての存在が決定するのみであり、決まった実体などは無いということで
すべては
Coming into existence by depending on other things
と説明されています。