仏菩薩の本誓、印、陀羅尼の功力で、
地獄の苦から脱する
という破地獄の作法は、葬儀などでも修法されますが、
『三種悉地軌』、『破地獄軌』、『破地獄陀羅尼軌』
などに詳細が説かれています。
これらは道教的な要素があるため、中国撰述の偽経と考えられ、
お大師さんが入唐した頃にはまだ無かったようです。
だから、新しいお経。
でも、
書かれている真言は、現在の開眼作法などでも使われています。
この中に、
真言、五臓、五味、五色、五大(地水火風空)などの関係が見られます。
五行説ですね。
覚鑁さんの『秘釈』では、
そのあたりを五臓三摩地観として詳説されています。
例えば、
鑁 辛味多く肺に入って肝を増し、肺を損す。肺を心に止めば、癲病差(い)える。
藍 苦味多く心に入れば心を増し肺を損ず。心を腎に止めば、心病いゆ
など。
そして、
「一字五臓にいれば万病万悩すなわち不生を得」
とある。
元々、
陰陽五行説の中に、内臓と心の関係は説明されています。
例えば、
肝臓には酸味が滋養になり、
酸味はたんぱく質と脂肪を溶かすもので、
それが多ければ肝臓が傷み、
肝臓が主る怒りが増進する。
肝臓が健勝なら怒りが消え、忍耐力が高まる
というようなこと。
このあたりは、
拙著『望診法講義録 手相編』に詳しい。
破地獄や『秘釈』では、
五味五臓五感の関係だけではなく、
五字五大の瞑想により、内臓が影響を受ける、とするのがおもしろいですが、
これは五字厳身観や字輪観という、
現在でも修されている作法につながっています。
お大師さんが清涼殿で、
即身成仏を現証したのは、この五臓三摩地観である、
と『秘釈』には書かれています。
地獄の苦から脱する
という破地獄の作法は、葬儀などでも修法されますが、
『三種悉地軌』、『破地獄軌』、『破地獄陀羅尼軌』
などに詳細が説かれています。
これらは道教的な要素があるため、中国撰述の偽経と考えられ、
お大師さんが入唐した頃にはまだ無かったようです。
だから、新しいお経。
でも、
書かれている真言は、現在の開眼作法などでも使われています。
この中に、
真言、五臓、五味、五色、五大(地水火風空)などの関係が見られます。
五行説ですね。
覚鑁さんの『秘釈』では、
そのあたりを五臓三摩地観として詳説されています。
例えば、
鑁 辛味多く肺に入って肝を増し、肺を損す。肺を心に止めば、癲病差(い)える。
藍 苦味多く心に入れば心を増し肺を損ず。心を腎に止めば、心病いゆ
など。
そして、
「一字五臓にいれば万病万悩すなわち不生を得」
とある。
元々、
陰陽五行説の中に、内臓と心の関係は説明されています。
例えば、
肝臓には酸味が滋養になり、
酸味はたんぱく質と脂肪を溶かすもので、
それが多ければ肝臓が傷み、
肝臓が主る怒りが増進する。
肝臓が健勝なら怒りが消え、忍耐力が高まる
というようなこと。
このあたりは、
拙著『望診法講義録 手相編』に詳しい。
破地獄や『秘釈』では、
五味五臓五感の関係だけではなく、
五字五大の瞑想により、内臓が影響を受ける、とするのがおもしろいですが、
これは五字厳身観や字輪観という、
現在でも修されている作法につながっています。
お大師さんが清涼殿で、
即身成仏を現証したのは、この五臓三摩地観である、
と『秘釈』には書かれています。
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