『迦羅摩経』に、お釈迦さまがカーラーマの町で説いた話があります。
あなたがたは、ある説かれたものを真理として受け取るときに、
1、人々の耳に伝えられるもの、例えば秘伝や呪文、神の啓示などに頼ってはいけない
2、世代から世代へと伝え承けたからといって頼ってはいけない
3、古くからの言い伝え、伝説、風説などに頼ってはいけない
4、自分たちの聖書や教典に書いてあるからといって頼ってはいけない
5、経験によらず頭のなかの理性だけで考えることに頼ってはいけない
6、理屈や理論に合っているからといってそれに頼ってはいけない
7、人間がもともと持っている見解等に合っているからというような考察に頼ってはいけない
8、自分の見かたに合っているからというようなことだけで納得してはいけない
9、説くものが立派な姿かたちをしているからといって頼ってはいけない
10、説いた沙門が貴い師であるというような肩書などに誤魔化されてはいけない
真実は自分で確かめ、実証したうえで求めなさい、ということ。
誰かが言ったから、経典に書いているから、では噂話を信じるのと変わらず、
自分を正当化したものではなく、
本当にそうだろうかと勉強し、実践して確かめる。
知識のないままに瞑想修行しても意味は無く、
勉強して実践修行することで覚りに近づきます。
そうすれば危険がなくなり、安心と平安が生まれる
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