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[ 2024/11/21 19:00 | ]
道草 西銀座編
ガード下が好きである。

なぜかといえば、

列車の走行音が聞こえるから。あの音で心弾み胸躍る。

鉄道はその構造上、

カーブが緩やかで優しく、

道床の幅も車が走る道路の半分以下で、環境に優しい。

しかし、

レールも車両も重たいから、

その造りは頑丈で堂々としている。

気は優しくて力持ちなのである。


国会図書館の帰り、

地下鉄有楽町線有楽町で下車。

日比谷側に出て南へ歩く。

僕が若いころ、

日比谷は映画を観に行く街で、

飲みに行くのは数寄屋橋側のガード下だった。


有楽コンコースを左に見て、晴海通りを渡る。

もつ焼き「登運とん」があるガード下に入る。

さあ、

昼間から飲める極楽街の始まりである。

隣はてんぷら「天米」

その隣を右折して、ガード下通路へ。



配管がむき出しで、壁は工事中。

狭い通路の両側に飲食店が並び、

あの、昼間の酒場のにおいがする。



引きずり込まれそうな「有楽町産直飲食街 ぶんか横丁」
http://www.sanchoku-inshokugai.com/yurakucho/

を過ぎ、帝国ホテルがある通りに出る。

その道を渡ると「インターナショナルアーケード」「新橋駅近道」の看板。



この先は店が少なく、事務所と元事務所が並び、壁は崩れたように汚く、

破れた大きなポスターが、気味悪さを演出している。

さっきまでの、

汚い、臭い、うるさい通路から、

薄暗い、湿っぽい通りに変わる。

ここは、

西銀座JRセンターという名称らしく、ガード下だから当然、JRの敷地である。

車は進入禁止、二階へは立ち入り禁止、通路にトイレなし、写真撮影も禁止。

昭和の文化遺産としてもらいたい場所である。

しかし、

人通りはずいぶんある。近道をするサラリーマンや学生だろうか。


半地下の駐車場を抜けると新橋側の出口。

ここから先のガード下は通れず、

東か西へ折れて、線路の両側の道を歩いて新橋駅へ向かう。

明るく賑やかな都会の風景が現れる。


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[ 2017/09/22 08:26 | Comments(0) | 道草 ]

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