簡単で材料費も安く、排毒お通じにもよろしいのでぜひ作りましょう。
材料は、
しらたき、ごぼう、油揚げ、しいたけ、人参、おから。
百合根は年末になると店頭にも並び、今からが旬でございます。
漢方薬にも使われますが、根でありながら比較的陰性なので陽性を溶かし、精神を安定させます。根なので陰性だけれどおなかを冷やすことが少ない。
大根、人参、キクラゲの なます に。
コーフーはグルテン粉で作る麩料理のひとつで、揚げもの焼き物などによく使われます。
今は旬の野菜が多いので、それらを刻み、蒸し上げたコーフーに地粉や吉野葛をまぶしたものと炒め合わせます。
それは、
病室には有縁の仏さまをまつり、沈香などを焚き、執着の原因になるような資材を近づけぬこと。
病人の心に違いたる人、酒に酔った人、魚鳥・ニラ・ニンニク・などを食した人を近づけぬこと。
平生より臨終正念を願うことが大事。臨終に心が乱れていたら必ず悪道に入るから。
これを田中千秋先生は、
枕頭の雰囲気を静かでまじりもののない宗教的なものに統一することが大切
と『真言密教の常識』(朱鷺書房)に書いています。
たとえば、天界や人間界の人が地獄や餓鬼道に行くのは、生前の行いの結果
というのが因果の法則通りですが、
それよりも臨終の時の執着が外的障害を呼び込む
と考えられていることは今でもあります。
その執着とは、
妻子眷属財産などを失いたくない。
まだ死にたくない。
死んだとしても、また今と同じ世界に生まれ変わりたい。
という執着。
それらから離れるように工夫するのが家族友人の役目なのでしょう。
花の散るように肉体は死滅するが、心は香しく残る。
とありますが、そのほかに故人の法要を営んだ際の願文などが『性霊集』に28文載っています。
それらはすべて、
「伏して願わくは、此の法力を以て、先霊を開悟せしめん
故人の霊が仏法の力によって悟りを開くこと」
(「前の清丹州の亡妻の為の噠噺」
などのように、故人が悟ることを拝んでいます。
真言密教は、すべての存在に仏の性質がある
だれもかれも、植物や石ころも、悟りの可能性を持っている
という立場ですから、当然、死者の霊(魂)も悟る可能性があり、仏になれるはずです。
だから、僕らがさとり(しあわせ)を追求するように、霊魂も悟れるように、幸せになれるように拝む。
死者の霊の本質は仏性そのもの。
そして、
故人や仏はどこにいるのか。
自分の身体の中におられる。
法を悟るものは誰か、故人を幸せにするのはだれか。
我が心である。
(『供三宝願文』)
ということなんだと、僕も考えています。
衆生が輪廻転生する四つの過程、ということです。
それは、
1、.死んでから次の生を受けるまでの期間である中有
2.、生を受ける瞬間である生有
3、.生を受けてから死ぬまでの一生の期間である本有
4.、死ぬ瞬間である死有
このうち、2,3,4、は分かりやすいですが、問題は1、の中有。
『中陰経』や『瑜伽論』では、中有を7日間とか49日間としていますが、この期間に
業を転じて悪趣を脱れて善処に生ずるため
追善の供養をするようになりました。
これは迷いの世界でのことですから、悟った人には関係ありません。悟りとは輪廻からの解脱ですから。
なので、
とても優れた善人は、すぐに浄土に生じるから中有は無い、つまり四十九日までの法要は不要
極悪の人もすぐに地獄に堕すから、中有はありません。
『密教仏事問答』にはそうあります。
要するに、
輪廻したり生まれ変わるのは迷っている人だけですから、
その間に善処に行くように拝むわけです。
で、魂とか霊魂があるとして、
亡くなって三日目に拝む、というのが『釈氏要覧』にあります。
その後、7日目に初七日、
そして七日おきに七七・四十九日まで追善の法要を行う習慣が出来上がっています。
仏事ではその後、
百か日、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌と13回の追善供養が中国の十王思想などの影響でつくられ、またその後、江戸時代に檀家制度ができて、寺院が檀家を管理するために二十三回忌などと法事を増やしました。
さて、
赤ちゃんが生まれてから一人前になるまでにも、いろいろと儀式を行います。
お七夜で名前を披露、これは仏事では初七日に相当。
五七日、つまり35日前後でお宮参り。仏事ではこの頃に跡継ぎを決めます。
100日目あたりでお食い初め。仏事では百か日法要。
一年たてば初誕生のお祝い。仏事では一周忌。
死んだ人も生まれた人も、同じように大切にしている習慣なんですね。
ですから、
誕生後も死後も、7日目までは静かに静かに過ごす。
忌引きがこれくらいまでだから、これまでが忌中。これを過ぎれば普段通りで良い。
それで、赤ちゃんも、故人の霊も安定し始めます。
忌中だから、それまでは肉食はなるべく避ける。
母体も赤ちゃんもそんな極酸性で陽性なものは避ける。陽性な赤ちゃんに陽性な肉食は必要ありません。
35日目くらいに、親は外へ出ても良いくらいになり、
49日(50日)を過ぎるとだいぶ安定し、
100日を過ぎたら首も坐ってくるので、赤ちゃんと一緒に外出できるようになります。
百か日は泣くことを終える日、外へ心を向けることができるようになる頃。
母親の心身が日常に戻り、赤ちゃんが成長して人間らしくなり、
故人の霊が安定し、遺族の心が落ち着く
人間はゆっくり成長するタイプの生き物なので、あまり急がないほうがいい。
急ぐと後々トラブルが起きる原因となるかもしれません。
___________________________________
※穀菜食の舎会員ページ
「自律神経を調える方法 附・今年の風邪」
https:/
風は冷たいけれど、お天気が良くて青空がきれいでした。
墓地に行って気になるのが、墓石の隣に立つ墓誌。
戒名などが刻まれているけれど、これは墓誌ではなく「墓碑」が正しい。
墓誌は故人の業績を記してご遺体とともに土中に埋葬するものです。
でも、全国的に墓誌として人口に膾炙しているようだからそれでいいけど。
給食の献立というのも気になる。
献立は一献づつお膳などで料理をお出しする形式のこと。
給食のは材料表、良く言えばお品書きかな。
まあ、楽しく食べればそれでいいけど。
寒くなると具だくさんの煮物や鍋がうまい。
いろいろな種類の材料が入ることでバランスがとれ、熱という陽性が入り、野菜の陽性な水分が脂肪を溶かし肌の乾燥を防ぎ、お腹を温めます。
野菜が多ければ身体の伸縮性も失わず、代謝も良くなる。
で、時々気になるのが「具だくさんの味噌汁」
汁というのは具がひとつかふたつで、出汁を味わうもの。それに薬味や吸い口が少し入る。
具がたくさんあるのは煮物で、汁ではない。
まあ、おいしいからそれでいいけど。
大根おろしも今がうまい。
梅干しと漬けた紫蘇、ゆず皮で腸のお掃除にもなる。
大根おろしの料理は「みぞれ」と呼び、鍋にすればみぞれ鍋。雪鍋とも言う。
大根や大根おろしを入れた鍋で豆腐を煮ればスが入らない。
食べ過ぎ飲み過ぎになりがちな年末には、消化を助ける酵素が多い大根おろしがいい。油や魚のマイナス面も良く溶かします。
それはさておき、
父の痴呆がどの程度のものか、というと、
この人のアルツハイマーはホンモノだから
と母が言うレベル。
おそらく、ひとりで投票所に行って自分で判断して投票することはできない。
でも、選挙管理委員会からは父にも投票所入場券が届いています。
基本的人権のひとつですし。
で、父と期日前投票に行きました。
投票所へ行くと、宣誓書兼請求書をにこやかな係りの女性に手渡します。
パソコンでチェックされて名前を確認。
父は元気に、そして丁寧に
ご苦労様です。
と挨拶をする。
小選挙区の投票用紙を渡される。
ちょっと認知症があるので介添えします、
と係員に声をかける。
投票記載台で
僕は自分の分を急いで書いて投票してから、
お父さん、そこにある3人の中から名前を書くんだよ
えーっと、だれにしようかな。
3人の候補者名を見る父。
この人は知らんなあ
おっ、この○○さんは知ってるなあ
・・・ホントかよ
僕の後ろには係員が立つ。
候補者の名前は言わないでくださいね
と言う。
基本的に、字を書ける人ならば、ボケ老人でも投票は問題ない
とのこと。
特定の候補者名を書くように誘導しなければ、あれこれ指図しても構わないみたい。
字が書けない人の場合は、係員が会話で意志確認をしながら代理投票する、とのこと。
父は時間をかけて迷った挙句、
自分の名前を書けばいいんだな
と結論付ける。
違うよ、そこの3人から選ぶんだよ。
そして、ひとりの名前を特定し、その名前をしっかり読み上げながら書いている。
投票箱に入れ、次は比例区と最高裁判事国民審査
党名は言わないでくださいね
と係員が僕に言う。
・・・それくらいは承知しています。
そこに書いてあるナニナニ党とかから、お父さんが好きな党を選べばいいんだよ。
そうか、じゃあ○○党だな
と周囲に聞こえる声で言いながら、
○・○・党 、と声に出して確認しながら書く。
筆圧が強すぎて鉛筆の芯が折れる。
続いて国民審査。
やめてほしい人だけ×をつけるんだよ
と言うと、
そういう人はいないから
と○をつけようとする。
ああ、何も書かないでいいですよ
と係員が口を滑らしてしまう。
で、めでたく投票を終える。
こういうことは今の時代、ひとつの問題提起にもなると考えて父を連れて行ったのだけれど、
果たしてどうなのだろうか。
投票所を出た父は
面白かったなあ
と言ったけれど、帰宅したら選挙のことなんか覚えていない。
父も国や家族や将来のことには関心がある。
果たしてどうなのだろうか。
ともあれ、
みなさん、投票に行きましょう。
そして、
何かお困りのことがあれば、
政治家にはできないことで、僕がお役に立てるなら、何でもしたいと考えています。
あの料理はこうするとおいしくなるのよ
これは身体にいいのよ
なんて。
日本で一番信者数が多いのがテレビ教でしょうね。
何かを増殖しているのですね。
そのテレビで放映される政見放送、
ちょっとね、アレですね。
それはさておき、
新年のご祈祷申込みをお受けしておりますが、平安な毎日となるよう祈念しております。
ご祈祷ご祈願というのは、
仏と我がひとつであって、
その仏と我は自分の身体の中にあり、かつ宇宙に遍満してあらゆるところにある。
という原則のもとで行われます。
さらに、
例えばお薬師さんは衆生の病気を治す、
という誓願を立てられました。
そこで、病気を治したい、という人が祈願する。
そのふたつが溶けあうことを加持と言います。
仏そのものである宇宙や自然、周囲の人や何もかもが直接私に話しかける、
ということも加持と言います。
だから、お願い事をする時は、
こちらが拝むけれどもあなたも威儀を正して生活しましょう。
そうすれば自然の法則のようなものがあなたを加持するでしょう
ということ。
密教の願いには「世間的なもの」と「心を救うもの」のふたつがあり、それらは同時に加持されるものです。
『七倶抵仏母所説准提陀羅尼経』や『瑜伽軌』などに、加持祈祷の四種が説かれていますが、
1、当病平癒や厄除けのような世間的な願いは、心中の煩悩や迷いを除く祈りへとつながります。
2、商売繁盛や立身出世、合格祈願、富貴自在のような現世の願いは、他人の幸福と智慧の増大を願う心にもなります。
3、嫌いなもの、不都合なものを退治したいという願いは、根本的な心の迷い悩み不安を退治することになります。
4、他人から愛されたい、評価されたいという願いは、それが叶えば、慈悲の心を育てる契機になります。
こうして、現世利益と悟りの両方が叶う。
病気や貧乏が苦しくて願う時、それは速効性を期待します。
その時に、心の解放や悟りの必要性を感じることは無いかもしれません。
そして、その完成には時間がかかります。
でも、
拝むことで自分が思っていることの解釈が豊かに幅広くなり、
他を思い、独りよがりではなくなり、苦しみは心が生み出していると気がつけば、
利益は長持ちし増大します。
冬の乾燥にも、飲み物より、鍋や煮しめの野菜料理で脂肪を溶かせば潤います。
パンや小麦粉を使ったお菓子は乾燥しますね。
心身が温かくなる料理と、密教瞑想と、望診法の講座
20日に大阪吹田市・PINOで開きます。
どうぞお越しください。
http://
http://
お料理は 、
・究極のおかゆ
・魔法のグラタン
・宝包み
・昆布のきんぴら
・他
それはさておき、
仏教の目的は、
心の眼を開く、転迷開悟、人格の完成、さとりですが、
『大日経』(住心品)には
さとりを求める心をを因とし、
あらゆる命を救うことを根となし、
そのための智慧の獲得を究竟となす
のが悟りの智慧であり
悟りとは
実の如く自心の源底を知ること
とあります。
その悟りのため、仏になるための道が『金剛頂経』に五相成身観として具体的に説かれています。
さて、
悟るのは自分の心ですが、その心を分析してみましょう。
例えば、フォーマットも何もされていない真っ新なCDやDVD。
これを初期化形式化して 使い始めますが、
心の正体、自己の本源もフォーマットされていない、まったくのニュートラルです。
そしてあらゆるものはここから縁起し生起します。
初期化したDVDに録画録音して
見たい時聴きたい時に再生しますが、
心の本性には
見たり聞いたら触ったりという経験が埋め込まれ、
それが発芽するように外へ出て、
あれは赤い夕陽である、
などと認識し、
これが欲しい、
と感じて行動します。これは再生のボタンを押さず自動で無意識です。
その時、
DVDが再生される時に画像が現れるように、
心の源底に影響されて「我」が動き、その我によって感覚が生まれます。
その時、肉体が縁起します。
それまでは肉体があっても無いようなもの。実体は無い。
この、心の源底に蓄えられたものは、一切を産む可能力となり、
それによって、僕らはいろいろなことを感じ、想像し、予測し、決断します。
また、そこに蓄えられたものを使って、主観と客観を産みだし、そのために迷いと不安と悩みと煩悩が生まれます。
心に蓄えられてもの=記憶が現実の言動を引き起こしますが、その言動はまた、心に種のように蓄えられます。これは同時です。
DVDは自分の好きなことを、好きなように編集して録画録音できます。
録画した後に編集して都合の悪い部分、嫌いなものをカットすることもできる。
それにアフレコで音を入れたり、字幕を入れたりできる。
録画録音されたものを消去して、イニシャライズすることもできます。
心の本性は混じりけのない全くのニュートラルですが、経験によって変わる前の原因とは異なって成熟します。
ニュースを録画したDVDはニュースのDVDですが、心はそこに蓄えられたものが何であれ、ニュートラルのまま。
つまり、
過去の業が善でも悪でも、心の本性自体は何も記録されていない状態なのです。
そこに、蓄えられてものが何かをするだけ。
深い瞑想によってここを観察することが、悟りへの懸け橋となります。
ラーメンは家で作ったほうがおいしいけれど、お蕎麦はそば屋のほうがうまいね。
と息子が言う。
お蕎麦は家で作ったものでもいいけど、ラーメンの味はお店でないと出せないね。
と母が言う。
ガンバ大阪が三冠達成でうれしい限りですが、美しい放物線を描くシュートを決めた宇佐美選手のお宅で、Jリーガーの奥さまがたと料理レッスン。
ラーメン作りました。
子どものころに読んだ『包丁人味平』で、
屋台のラーメン店主が、客と会話しながらその人の年齢と出身地によって汁の味を変える、という話がありましたが、僕は丼にラーメン用のタレをお好みで作ってもらい、そこにラーメン用に作った野菜スープを張ります。
タレは醤油、ごま油、ラー油、コショウ、ネギ、生姜などいろいろ。
そのほか、みなさんのご希望で生麩料理。
海苔を巻いて磯辺揚げにし、シイタケ出汁でさっと炊く。
これは帰宅してから作ったニキビ対応の味噌汁
はとむぎ、大根葉、なめこ、ねぎ
雪や寒さにお気をつけて、お大事にお過ごしください。
というような女性に会うと心弾みますが、
新潟から百合根が送られてきて、食べたいけれど料理法がわからない
と母が言うので、キクラゲと百合根の吉野仕立て。
昆布出汁を濃いめに引いて葛を溶く前、入れる具の最後に百合根を加えます。
土中のものには昆布出汁が合う。
そして葛は冬の身体にとてもいい。
百合根はお正月のおなますに加えるのもいい。
純子さん、昌子さん、法子さん、真理子さんという名の知り合いはいるけれど、
餃子さんや茄子さんはいない。
料理教室に来た子どもに、歳はいくつ?
と聞いたら、おじさんは?
と問い返され
おじさんはねえ、ハクサイ。
というわけで白菜は餃子の具としてとてもいい。
キャベツもいい。
白菜またはキャベツ、シイタケ、ネギ、などをみじん切りにして野菜餃子。
炊いた炒り玄米を入れるとなおよろしい。
餃子のようにおこげがあるものは、寒い冬によろしい。
______________________________
※穀菜食の舎会員ページ
「精進おせちのレシピ」
https:/
煮物は出汁で味がずいぶんと変わりますが、出汁を引くものの多くは乾物であり、さらに出汁で乾物を戻せば下味をつける仕事になります。
高野は戻すだけで絞らないほうがいい。
煮物は材料の切りかた、煮る順番、塩気の入れかたで味が変わりますが、思ったよりも小さく切る、思ったよりも少しづつ何回かに分けて調味する、思ったよりも火を小さくする、などでよい味になります。
玄米と塩は身体にそれほど良いものではなく、比較的陽性になるので身体に溜まり、排毒が滞ります。
でも、
炒り玄米を多目の水で炊く、塩ではなく陰性な成分を含む醤油や味噌を使う、
という方法で、玄米と塩気の良い所だけ引き出せます。
写真は炒り玄米とゴボウの時雨煮。
料理は化学反応ですから材料の良否が大切で、料理の腕や繊細な技術とかは関係なさそうですが、化学反応をうまくコントロールできるかどうかで味が変わります。
それを体験的に知ることが腕とか技術になるのかな。
「おいしい」というのは錯覚ですが、味覚は鋭敏なほうが心身をうまく維持するのに役立ちます。
そんな時に漬物と海草が役に立つ。
漬物は含まれる酵素で消化吸収を助け、他の料理の味を膨らませ、陽性毒をよく溶かしながらお腹を冷やさない。
海草はNaとKの両方を多く含むので、作りかた食べかたによって陰陽両方の滋養になります。
今回は七品。
日本料理の始まりは膾と刺身ですが、膾は今の酢の物と言ってよいでしょう。刺身は生もの。
どちらもおめでたい時は紅白にしますが、これを源平仕立てとも言います。
源氏の白旗、平氏の紅旗
ここに香茸やキクラゲなどの黒が入ると見た目がよろしい。
なますは塩で揉み、充分に水が出てからたっぷりの熱湯で洗い、ザルに上げて湯を切ったら熱いうちに梅酢などで調味して寝かせます。今回は茹でた百合根とミカンを和えました。
お煮しめは水を使わずに、炒めては醤油を振り、次の具を入れて炒めてはまた醤油を振って、素材から水分を出して煮しめます。
ごぼうの巻物は八幡巻き、お揚げで巻けば信太巻き、昆布の昆布巻きなどいろいろありますが、巻物はめでたい料理です。
反物や高価な紙の巻物由来でしょうが、鍋に油揚げ、昆布、ごぼうと重ねて炊き、仕上がったら取り出し、ごぼうを芯にして巻けば簡単。
あちらのお雑煮はお出汁に海苔とお餅だけ、とのこと。
海の香りがして何だかとてもうまそう。
今回は蘿蔔(らふく)汁という大根のおすましのお雑煮。
昆布しいたけ出汁の味が決め手となります。
お酒を飲んだりご馳走を食べる機会が増えますが、楽しんで召し上がれば食べ物飲み物の心配はそれほど不要です。
そして、
せっかくお洒落して食事をするなら、きれいに上品に食べるのがいい。
姿がきれいでも、食べかたが汚くては台無し。
食べかたが汚いとびょうきになります。
お酒を飲み過ぎた時は梅醤などの陽性なものより、水や緑茶がいい。
もともとお酒を飲めるのは陽性な人だけだから、陰性なもので排泄すればいい。
僕は月のうち1/3くらいが出張という生活ですが、今回の松江行で今年のそれもたぶんおしまい。
帰りには久しぶりに寝台列車。
http://
サンライズ出雲のシングルデラックス
平成10年までは機関車が牽く14系客車というブルートレインでしたが、今は285系電車。
どの車両も満席。
寝台列車に乗っていると各地の保線状況がよく分かります。さすがに東京近郊は線路の状態が良くて揺れない。
寝台列車で寝る時は、足を列車の進行方向にすると良く眠れる。
翌朝3時に起きたら浜名湖を過ぎたあたり。
シャワーを浴びて大きな窓から外を眺めて過ごす。
相模湾辺りで明るくなり、横浜を過ぎたあたりで冬至の日の出
多摩川を渡る時はまぶしかった。
お大事に、良いお年をお迎えください。
_________________________________
※穀菜食の舎会員ページ
「年末年始お助けガイド」
https:/
なので、
鍋物などはフタをせずに煮立てれば、えぐみが無くなり味が良くなります。
『密教文化』1977(120)に、田中千秋先生が、
「三昧戒序の理解」という論文を書いています。今はインターネットで見ることができる。
https:/
26歳で田中先生に師事して以来、折に触れて読む論文で、僕のバックボーンのひとつ。
何か行き詰まりがあったときでも、これを読めばなんとかなる。
交通事故にあって身体が不自由になったというご年配のかたが 、
身体が思うようにいかず死ぬような経験をし、毎日死ぬかもしれないと覚悟して生きるようになったら、般若心経の色即是空が何となく分かるようになった。
と言う。
そう、あのお経には
色即是空と理解するのは智慧の完成であり、智慧が完成すれば
能除一切苦(あらゆる苦しみを除く)
とはっきり書かれています。
物質と精神を比べれば、物質は陽性。
だから、陽性なものや陽性な人で構成されます。
そして、陽性な症状が現れる。怒り、精神病、人口減少、不全な病気・・・。
その結果、陰性なものを引きつけます。
お釈迦様やお大師さんやキリストさまが生まれた時、将来偉大な人になるかどうかはわからない。
偉業を成し遂げて著名になったので、亡くなった日は皆が知ります。
でも、生まれた日時は予想することしかできない。
一年は冬至から始まり、一日は日没から始まります。
だから、イヴや大晦日や前夜祭は始まりのお祝。
という連絡が郡山市からあり、次男を連れて郡山保健所内放射線健康管理センターへ。
第一回目は中学校在学時で、遠足のように茨城の日本原子力開発機構まで行った。
もちろん、放射性セシウムは検出されず、この検査に意味があるのか、
お金の使いかたとしてどうなのか、
どのようなしくみで放射性物質の存在を確認するのか、その精度や校正はどうなのか、ということにはとても興味があります。
箸を持ったままの人は胃腸が悪い。
これくらい添えれば油の害はなく、その上おいしく食べることができます。
毎年クリスマスにはお餅を搗きます。
普通の玄米餅より香りがよく、作るのが簡単で、お腹によろしい。
下り列車なら、
富士川、安倍川、大井川、天竜川、浜名湖
名古屋を過ぎれば、
木曽川、揖斐川、長良川
と眺めては豊かな気持ちになります。
東海道新幹線と言えば富士山。
ずいぶん長い時間富士山が見えるように思いますが、山頂から裾野まできれいに見えるのは、新富士駅前後の約3分間。
下り列車なら東京駅から45分後、三島駅(通過)から3分後。
当然、快晴の日がいい。
電線や電柱、工場の煙突も無いほうがいい。
その時に上り列車とすれ違わないほうがいい。これはダイヤや時刻表でチェックできます。
写真を撮るなら進行方向右側、窓側のE席か、乗降口デッキがいい。
三島を通過したら右手に「マックス・バリュー」の赤い建物が見え、その8秒後、「UCC富士工場」が見えます。
その12秒後と23秒後
さらにはそこから7秒後が、きれいに見えるポイントです。
シャッタースピードはなるべく速く。
シャープに写すため絞りは深く。
連写機能やモータードライブがあれば便利。
快晴なら露出補正マイナス2/3くらい。
撮影データ
2014,12,19
CanonAE-1P FD70mm
superia400
1/1000, f8
のぞみ229 3号車デッキから。
このように青のりを使った料理を青海(せいがい)と言います。
油が余ったので、まず高野豆腐を素揚げ
これを生姜醤油で煮しめます。
それでもまだ余っているので、油の3~4割量くらいの味噌を入れ、弱火でぱらぱらになるまで油煮。
焦げ目がついたらトウガラシを入れて油味噌。
これは日持ちがします。
で、これが今年の精進おせち。
本年もお世話になり、ありがとうございました。
みなさま、お大事に良いお年をお迎えください。
今年もよろしくお願いいたします。
本年ひつじ年の守り本尊は大日如来ということになっておりますが、
大日如来は曼荼羅の中央におわします、密教の教主でございます。
その昔、
人間・ゴータマ・シッダルタ(お釈迦さま)が宇宙の理法を悟ってブッダとなり、その教えが仏教ですが、お釈迦さまが悟る前からその法は存在しており、その法自体を身体とするのが大日如来です。
密教では
我、すなわち大日如来
我、すなわち宇宙の理法
という立場です。
宇宙のすべては地・水・火・風・空・識という要素、つまり元素によって構成されていますが、
その構成要素自体が大日如来です。
だから、
その要素によって構成されている私もあなたもすべてが大日如来。
大日如来は、
世の中は真理に満ち満ちていると悟っていますが、私たちは愚かさの迷いによって自分が大日如来である、ということを知らずに過ごしています。
よって、
大日如来は輝く智慧の月輪に住して、私たちの愚かさを照らして迷いの雲を除き、
私たちも大日如来である、真理そのものである、と悟らせようとしています。
自然も他人も、周りの存在や現象はすべて、私の人格を完成させようとしてくれています。
ともあれ、
皆さまにとって平安な年でありますよう、心からご祈念いたします。
素敵な世の中にしましょう。
諸悪莫作(しょあくまくさ)
衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)
自浄其意(じじょうそい)
是諸仏教(ぜしょぶつきょう)
悪いことをしない
良いことをする
自分の心を清らかにする
これが諸仏の教えである
仏教とはそのようなものです。
自分の思うようにならないことが「苦」ですが、
生まれること
老いること
病気になること
死ぬこと
の四苦と、
愛別離苦(あいべつりく) - 愛する者と分かれること
怨憎会苦(おんぞうえく) - 怨み憎んでいる者に会うこと
求不得苦(ぐふとくく) - 求める物が得られないこと
五蘊盛苦(ごうんじょうく) - 五蘊(肉体と精神)が思うがままにならないこと
を合わせた八苦があり、
この苦しみからは正しい理解や洞察によって脱することが可能であるとし、それを悟りと言います。
そして、そのための修行方法があります。
そのことをお釈迦さまが会得しました。
苦しみ(思うようにならないこと)には原因がある、
そこから脱するためにはその原因を取り除けば良い、
そのためには正しい生活をすればよい
と。
これはお釈迦さまが発明したものではなく、お釈迦さまが修行の結果、体験的に得られたものですから、誰もが修行によって同じ境地に至る(ブッダになる)可能性があります。
そこが仏教の特徴です。
仏教では、救いは神のような超越的存在の力によるものではなく、個人の実践によるものと説きます。
お釈迦さまの実体験を根拠に、現実世界で達成・確認できる形で教えが示され、それを実践することを勧めるのが仏教です。
苦悩は執着によって起きる。
それらは八正道を実践することによって解決に至る
という極めて実践的な教えです。
八正道とは、
1、正見
自己中心的な見かた偏見をしない。
2、正思
貧り、怒り、愚痴を捨てて、理論的に考える。
3、正語
嘘、二枚舌、悪口、飾り巧みな言葉を使わず、優しい言葉を使う。
4、正行
むやみな殺生、盗み、邪淫をせずに正しい行いをする。
5、正命
規則正しい生活と、他人の為になるような仕事をする。
6、正精進
自分と人のためになるような精進努力をする。
7、正念
心をいつも悟りの方向へ向け、正しく憶念する。
8、正定
静かに精神を統一して、冷静になる。
________________________________
【修行してみる】
○合掌
右手は仏、左手は我。
両手を合わせることで、仏と我が一つになるのが合掌です。
人の気は右手から出て左手で受けるので、合掌することで気が通って心が落ち着きます。
右から左へ力が伝わる、仏から我へ力が伝わる、と考えて良いでしょう。
聖と俗は同じもので、見かたの違い、ウラオモテの関係とも言えます。
姿勢を正し、合掌して目をとじ、
仏が我に入り、我が仏に入ると観想します。
右と左の区別が無くなるまで、両手があることを忘れるくらいまで、じっと合掌して坐ることで、心を探求する修行になります。
護摩札は大願成就が果たされるよう精進するための誓いの証となります。
おまつりして平素拝んでください。皆様の精進工夫、行者の修法、お不動さんの力添え、この三つの力が重なると願いが成就します。
おまつりの方法に決まりはありません。どこでも、どの方角でも結構です。仏壇や神棚、床の間や玄関に、また、寝室や勉強部屋などでは目より高い位置がよろしいです。
年間祈祷、年間供養は一年間毎月拝みますのでご安心ください。
さて、
お不動さん(不動明王)のお姿には十九の特徴があります。
身体は基本的に醜い青黒い色で、これは煩悩の泥の中において衆生を救おうとする心を表しています。
そして、人間界の煩悩や欲望が天界に波及しないよう烈火で焼き尽くす炎の中におわします。
世の中の不正や間違った生きかたへの怒りによって逆巻く髪は、活動に支障のないよう弁髪でまとめ上げ、
右手には迷いを断つ剣、左手には悪から衆生を引っ張り出す羂索を握りしめ、
憤怒の相で岩を組み合わせた盤石の上に座して「一切の人々を救うまではここを動かじ」と決意するお姿です。
十九の特徴とは、
一、大日如来の化身、使者であること。
二、真言中に「ア」・「ロ」・「カン」・「マン」の四字があること。
三、常に火生三昧に住していること。
四、童子の姿を現わし、その身容が卑しく肥満であること。
五、髪の毛の上に七沙髻があること。
六、左に一弁髪を垂らすこと。
七、額に水波のようなしわがあること。
八、左の目を閉じ右の目を開くこと。
九、下の歯で右上の唇を噛み、左下の唇の外へ出すこと。
十、口を固く閉じること。
十一、右手に剣をとること。
十二、左手に羂索を持つこと。
十三、行者の残食を食べること。
十四、大磐石の上に安座すること。
十五、色が醜く、青黒であること。
十六、奮迅して忿怒であること。
十七、光背に迦楼羅炎かるらえんがあること。
十八、倶力迦羅竜(くりからりゅう)が剣にまとわりついていること。
十九、二童子が侍していること。
お不動さんは拝む人をバックアップして支えることを大きな仕事にしてます。
拝む人が迷いや不安で負けそうになる時、剣や索や炎や真言で悟りへ導きます。
お不動さんの火は智慧の火で迷いを焼きます。そして、心にその火のような明るさがあれば、迷いの闇は消えます。
お不動さんは自分の中にいますが、周囲の人や自然や何もかもが、お不動さんのように導いてくれています。あらゆるところにおわします。
合掌。
※ Web版「仏教塾・密教塾」を開設しました。
アドレスは
http://shintenan.syoyu.net/%E7%9C%9E%E5%A4%A9%E5%BA%B5%E4%BB%8F%E6%95%99%E5%A1%BE%E3%83%BB%E5%AF%86%E6%95%99%E5%A1%BE/
穀菜食の舎会員向け「陰陽研究塾」も始めました。
http://shintenan.syoyu.net/%E9%99%B0%E9%99%BD%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%A1%BE/
ご意見ご質問など、お待ちしております。
2015年募集開始します!
全10回で「診る力・調える知恵」を教えて頂きます
陰陽・望診・精進・養生食を総動員して、陰陽の知識・体調のみかた・体調に合わせた食事を学ぶ贅沢な講座です。
【2015年予定】
2月16日(月) 基本・陰陽の見かた
3月16日(月) 美人の基本
4月 子どもの基本
5月 陽性排毒
6月 陽性の冷え取り
7月 心を調える
8月 お休み
9月 肝腎の基本
10月 内臓と脳
11月 便秘をなおす
12月 精進おせち
*公共施設ですので、2ヶ月前にお部屋が取れましたら日程のご連絡をします。なるべく10回参加出来る方を募集しています。
講 師:須永晃仁 高野山真言宗眞天庵住職
会 場:いずみ中央地域ケアプラザ 横浜市泉区
(相鉄線 いずみ中央駅下車 徒歩約7分)
時 間:10:00~13:30
参加費:4000円
持ち物:エプロン・布巾・台布巾
お問合せ&お申込み:ここちえのき*秦智美http://
お名前と携帯番号をお知らせください。迷惑メールと区別するため件名には講座名をご記入ください。
食べ物は血液となり、脳にとどき、性格や生活も変わります。
身体に関わるお仕事なら、知っておきたい大事な知恵です
この講座では、手、顔、足などを手相や人相のように見ます。
内臓や心の状態は身体の表面、特に手・足・顔・皮膚などの末端に現れますので、それを見て身体の中の様子を察するのが望診法。
これができれば自分や家族、クライアントの症状がわかり、
病気やけが、心のトラブルに対応でき、人生での方向づけや楽しく生きる方法などが身につきます。
奥深い理論を、豊富な事例で紹介します。聞きたい事項、症状があれば是非お申込時にお書き添えください。
ノートがメモで真っ黒になること請け合い!
初日は12時から精進料理をランチ,、12時45分頃から講義を開始します。
二日目はランチはありません。
http://uminoie.shop-pro.jp/?pid=41210421
【日時】
2015年2月14日(土)12時~16時 一日目:人相の見方(精進料理ランチ付き)
2015年2月15日(日)13時~17時 二日目:手相その他の見方
【参加費】 二日間で16000円+税(17280円) (事前振込み・精進料理ランチ込み)+テキスト代2000円
初受講の方はお申込時に住所をお書き添えください。
事前にテキストを送付しますので、ご一読ください。
テキストは須永晃仁著「宇宙を診る」「陰陽検定問題集1」です。
お持ちの方はお申込み時にお知らせください。
※過去に望診法を受講された方は10800円で再受講いただけます。
※初日のみの参加も可能です。参加費一日8640円+テキスト2000円
※2/10までのキャンセルはキャンセル料2160円、
2/11以降のキャンセルはキャンセル料8640円いただきます。
【持ち物】 筆記用具、事前送付のテキスト
【講師】須永 晃仁
【定員】10名
【持ち物】筆記用具
会場:Umiのいえ
http://
大根人参を繊切りにして塩もみ。
水分が出たら、地粉とグルテン粉を半量づつ混ぜたものでまとめ、フライパンで焼きます。
大根のおいしい今がいい。大根を使って焼く料理が寒い日にはいい。
ごま塩を白ゴマで作り、ゆかりと青海苔をすり混ぜれば松風のふりかけ。
デンプンの消化を助け、お腹の滋養になります。
黒ごま塩の作りかたはこちら ⇒ https:/
それはさておき、
犬の散歩に出かけ、子どもが落葉焚きをしているのを見て、いろいろ思い出しました。
以前、幼稚園の給食を作っていた時、山形の有機農家にサクランボを注文しました。
予算の関係で安いB級品で良いから、と言ったのだけれど、宝石のような高級品が到着。
子どもにこそ最高のものを食べさせたいから、
と、安い値段なのに送ってくれました。
お寺の境内に幼稚園児が大勢遊びに来ることになったら、
老僧が急いで境内の掃除を始めました。
どうせ子どもらが汚すのに、
と誰かが言うと、
子どもが来るからこそ、きれいにしておくんじゃ
と。
ちょっと近所の子の送迎をすることになって、
どうせ泥だらけになるのだけれど、いつもより念入りに車内外をきれいにしました。
『テーラガーター』などに周利槃特(しゅりはんどく:チューラパンタカ)の話があります。
周利槃特は自分の名前すらも覚えらない愚かな人間でしたが、
お釈迦さまから一本の箒を渡され、
「ちりを払わん、あかを除かん」
と、掃除をしながら唱えなさいと言われます。
ただそれだけをしつづけ、
ついには心の中の塵と垢を払った
とあります。
仏になること、悟りに達すること。
『大日経』に、悟りとは、
「実の如く自分の心を知ること」
とあり、
お大師さんの『御遺誡』には、
自分の心、仏の心、衆生の心
の三つが差別なく同じものと知ること
とあります。
仏教でよく使われる喩に
金と金で作られたものや、水と波
がありますが、仏・自分・衆生はそのような関係にあります。
人には生老病死と、
愛別離苦(あいべつりく) - 愛する者と分かれること
怨憎会苦(おんぞうえく) - 怨み憎んでいる者に会うこと
求不得苦(ぐふとくく) - 求める物が得られないこと
五蘊盛苦(ごうんじょうく) - 五蘊(肉体と精神)が思うがままにならないこと
の苦しみがありますが、その苦しみから脱することが解脱であり、悟りであり、仏教の目的とも言えます。
またそれは、
真理の法に目覚めること
とも表現されます。
後に書きますが、お釈迦さまが悟られた縁起の法や空を理解し、「私」や「モノ」など存在の分析を体得することにより、世界や宇宙のしくみ、ダイナミックな真理に目覚めることができれば、執着から離れることができ、苦しみの輪廻から解放されます。
さらには、
一切の衆生を救うこと
も仏教者の目的です。
仏教には自利と利他という言葉があり、
自分が悟って心が自由になる自利=仏の智慧を得ること
他人の心を自由にする利他=仏の慈悲を実践すること
があります。
慈悲は
苦しみを抜き、楽を与える
ことですが、これが衆生を救うことです。
身体を使う、お金を使う、笑顔を見せる
なども慈悲行ですが、
気の毒だなあ、悲しいだろうなあ、と共に苦しみ悲しむことが大きな慈悲につながります。
お大師さんの『三昧耶戒序』には、
苦しみを抜き楽を与えるには、まず苦しみの源を断つ必要がある。
苦しみの源を断つには、まず仏の教えを授けることである。
そのために小乗大乗各宗派など、その人の心に合った教えの入門先がある。
人々の宗教的資質はさまざまであるから、教えにも区別がある。
とあります。
悟りとは一般的に言えば「しあわせになること」であり、
それは人格の完成や転迷開悟であり、
仏(ブッダ)になることです。
________________________________
【修行してみる】
○ 立腰
正坐がもっともよろしいですが、足が思うようでないなら椅子でもある程度の効果はあります。
お尻を思いっきり後ろに突き出し、
反対に腰骨を前へ突き出す
そして、下腹部に力を入れ、肩の力を抜きます。
手は定印を結ぶか、親指を握って膝の上に置きます。
集中力、持続力がつき、内臓の働きが良くなり、精神のバランスが調います。
特に男性は逆境から抜け出し、力を得て家庭運や健康運が良くなる年ですが、女性は独立心が強すぎる傾向があるので、陽性になりすぎないように注意しましょう。
それはさておき、 最近おもしろかったものから。
品切れ再販になっているようですが、今月発売の『文學界』2月号 文藝春秋社
お笑い芸人・又吉の小説は、太宰っぽくてなかなか良いです。
『大宇宙のドラマ』まいとりぃ選書・鈴木出版
著者監修の金岡先生は長く東洋大学で密教を教えていましたが、その独特な解釈や文章が分かりやすくて面白い。
絶版になっていますが、古本屋やアマゾンで手に入ります。
『世界でもっとも美しい10の科学実験』日経BP社
科学実験というのはその装置も過程も結果も実に美しい。
そしてミクロの世界から大宇宙まで通じるドラマがあります。
『クロコーチ』 リチャード・コウ 日本文芸社
漫画ですが、以前テレビドラマ化されて毎週観ました。
3億円事件が題材ですが、あの事件そのものがドラマティックだった。