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あの世はあるの?
霊園の納骨堂で拝んだ後、

施主さんが、

ここが、あの世への入り口なんですね、

と言う。 


もし、輪廻(生まれ変わり)があるとしたら、

それは現世の話です。

生きている時の行為(原因)によって、

死後、様々な状況のひとつに生まれ変わる(結果)。

~生~死~生~死~

と時間が続くだけです。未来へ生まれ変わる。

どこか、他の世界(あの世)へ行くわけではありません。


人が死んだらあの世へ行く、

と信じられていたのは、中国の風習です。

あの世のことを冥途と云います。

そこは、この世と同じで、男女長幼貧富の違いがあり、

ご飯も食べるし、お金も必要。

なので、

この世から、供物を送って応援します。

だから、

供物は多いほどいい。

これは、親孝行と同じで、先祖に対する孝は、とても大切なことです。

ここでは、

生前の行いが死後どうなるかに影響する、

という因果の法則は関係なく、

自分の行いの報いは自分が受ける、

という業の考えかたも薄い。

自分の行いよりも、

残された人の行為が影響し、

さらには、閻魔様など自分以外が、行方を左右するらしい。


こうして、

輪廻と冥途の思想が混ざって日本に伝わります。

そして、

日本古来の死生観とも交流し、

死ねば仏になる

という、因果の法則とは全く関係無い信仰になります。

そもそも、

仏教は現在の問題、生きかた(ブッダになる=成仏すること)を追求するもので、

輪廻の主体となる自我や、永遠の魂などは想定していません。

諸行無常、諸法無我と考えていますから、

常住なもの、永遠なもの、唯一なもの、

などは無いのです。



仮に、生まれ変わりがあるとしたら、

苦しみから解脱し

しあわせになる(悟りを得る)ために修行し、

今の世でそれを達成できなくても、

何回か生まれ変わるうちに、到達することを目指します。


でも、

あの世があれば、無いよりは面白いですね。


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[ 2019/07/22 07:27 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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