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懺悔は相手のためになる
普賢菩薩(サマンタバドラ:samantabhadra)は、

英語で "Universal Worthy"と訳され、

稲垣久雄先生の『佛教語辞典』には

He represents the intrinsic principle,meditation,and practice of all buddhas
(総ての仏の本質的な原則、瞑想、行を表す)

とあります。

普賢という言葉を

普賢菩薩のことではなく、素晴らしいもの、

という意味でも使います。

『大日経疏』には、

「普とはあらゆるところに行き渡る意味。

 賢はすぐれて善いという意味。

 すなわち菩提心が身口意にわたってすぐれて働く」

とあり、

普賢を、栂尾先生は「まったきほとけ 」と訳しています。

『華厳経 「普賢行願品」』 に説かれている、

普賢十大願は、普賢菩薩の願いであるとともに、

大乗仏教の行者が目指すものです。その内容は、  

1、礼敬諸仏(常にすべての仏を敬い)
2、称賛如来(常にすべての如来の徳を称賛する)
3、広修供養(常にすべての仏に仕えて最上の供養をし)
4、懺悔業障(常に無始以来の悪業を懴悔して浄戒をたもち)
5、随喜功徳(常に仏・菩薩から六趣四生に至るまでのあらゆる功徳を随喜し)
6、請転法輪(常にすべての仏に教えを説くことを要請し)
7、請仏住世(涅槃に入ろうとする仏・菩薩などに対してはこの世にとどまることを常に請い)
8、常随仏学(常に毘廬遮那仏に随ってその仏が教化のために示す相をことごとく学びとり)
9、恒順衆生(すべての衆生の種別に応じて種々につかえ、種々に供養してめぐみ)
10、普皆回向(以上のようなあらゆる功徳を一切の衆生にさしむけて、ことごとくが仏果を完成     
       することを願う)
 
これを五つにまとめた五悔を、密教では唱えます。

それは、

1、至心帰命
2、至心懺悔
3、至心随喜
4、至心勧請
5、至心回向 (懺悔随喜)

に分かれており、

5番目の至心回向は、儀式で唱えることが多いので、お聞きになることもあるでしょう。

原文は 、

懺悔随喜勧請福 願我不失菩提心 諸仏菩薩妙衆中 常為善友不厭捨
離於八難生無難 宿命住智荘厳身 遠離愚迷具悲智 悉能満足波羅蜜
富楽豊饒生勝族 眷属広多恒熾盛 四無礙弁十自在 六通諸禅悉円満
如金剛幢及普賢 願讃回向亦如是 帰命頂礼大悲毘慮遮那仏

栂尾先生の訳では

懺悔その他の  功徳もて
われとこしえに はげまなん
あらゆるほとけ 菩薩たち
善き友たちに  まもられて
さわりなき世に 生まれゆき
きよけきこころ みがかなん
まよいをはなれ 悲智を具し
すくいのわざを 身につけて
仏の家の    ひととなり
わが子のみうち たすけなん
あらゆる言葉  さわりなく
不思議のちから 限りなし
むかしひじりの よせしごと
それらをともに 回向せん
なさけにもゆる みひかりの
仏を礼し    たてまつる


『別行次第秘記』には、より詳しく説かれています。

 

意味
懺悔2の、至心懺悔のこと
随喜 3の至心随喜 のこと
勧請 4の至心勧請 のこと
福  上三つの功徳
願 誓心
行者
不失 上の功徳、退転すべからず
菩提心上求下化の心
諸仏菩薩妙衆中常に願わくば仏菩薩の中にあらん
常為善友 仏菩薩をもって善知識となす
不厭捨 願わくは我を厭い我を捨てたまわざれ
離於八難 三悪趣と北州と非想天と無仏世と、世智弁総などとなり
生無難極楽世界など
宿命住智 過去のことを知るなり
荘厳身相好をもって身を厳る
遠離愚迷見、思などの惑
具悲智 見道、修道
悉能満足波羅蜜十波羅蜜すなわち十地究竟
富楽豊饒 多財無苦
生勝族  人王および天王など
眷属広多 恒に衆生に順ずるがゆえに
恒熾盛   衆生を利益すること疲厭なきがゆえに
四無礙弁法、義、辞、楽
十自在 身、命、財、業、罪、願、信、意、智、法
六通 神境、天眼、天耳、宿命、他心、漏心
諸禅 世間禅、出世間禅、秘密禅など
悉円満 以上の功徳
如金剛幢華厳経第五会に、金剛幡菩薩、十回向法門を説くがゆえに
及普賢普賢十願の第十に普皆回向の願を発すがゆえに
十願
別して第二称讃如来を挙ぐ
回向

亦如是
別して第十を挙ぐ

五悔、十願、その趣同じなるがゆえに、五悔を引きて十願に同す
懺悔に始まる功徳(懺悔できることが功徳です)によって、

ゆくゆくは総ての人の悟りにつながる、

ということ。






 
 
 
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[ 2019/08/23 08:10 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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