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菩提心:円明のすがた
今年6月に発刊した田中千秋先生の『菩提心を発せ』(密門会出版部)。

帯には、

「形ばっかりの坊さんというものはゴマンとおる

 『菩提心論』も知らずに、読まずに過ぎてしもうて、

 真言宗の専門家だっていうような顔をしていくちゅうことは、

 ちょっと問題があるんではないかとさえ、私は思う」 

とあります。

本文には、

「菩提心というのはこの上もない完全な最高の悟りを身に着けようとする、

 別な言葉でいえば仏様や菩薩様のごとくありたい、生きたいということなんです。
 
 それが菩提心に目覚めたということです。

 真言宗では、人間の機根というもので差別はつけない。

 大日如来から見ればみな上根だ。
 
 大日如来の呼びかけは、もれなく一切衆生に対する呼びかけである」

と書かれています。

田中先生は、平成12年2月に遷化。

人には本来、菩提心があるから、

それを忘れないようにして、

三密を修法すれば仏と加持感応する

と教わりました。



菩提心の種は自性清浄心です。

それが、

修行勉強利他の行動などの動機を発生させます。


『菩提心論』には、

三種の菩提心が説かれています。

勝義心 (みちもとめ:智慧の心で、真実の教えを選び取る
     深く勉強思惟すること
行願心 (すくい:大悲の心
     優しさとおもいやり
三摩地心(こころまとめ:観想、瞑想修行
     悟りに集中して心を観察すること

大智、大悲、大定(心)です。

このうち、

三摩地心が菩提心の本体で、

三摩地の働きが勝義と行願です。

この菩提心により、

凡聖不二の人間観をいつも持てるようになります。


『三昧耶戒序』には、

ふたつの菩提心が説かれています。

ひとつは、

菩提を求める心、

もうひとつが、

求められる菩提心 悟りそのもの

このふたつが、

三摩地によって、ひとつになります。


三摩地は自心に直入、直住する方法ですが、

『菩提心論』では、

その内容として、

日月輪観、金剛界曼荼羅の観想、阿字観、三密行、五相成身観

が説かれ、

それによって、

自利と利他との両面にわたる仏の一切の行いを満足することを照見し得る

とあります。

 

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[ 2019/12/06 09:29 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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