忍者ブログ


幽霊よりも恐ろしい人間
歌丸師匠の落語を聴きたいけれど、なかなか機会が無くて、

ブックオフで中古CDを買って聴きました。

『牡丹灯籠-栗橋宿』

 
この噺の前に「お露と新三郎」「お札はがし」があり、

後には「関口屋のゆすり」があるという長編で難しい噺ですが、

歌丸師匠の鬼気迫る力強い話芸に身震いしました。


牡丹灯籠は怪談ですから幽霊が出てきますけれど、

幽霊以上に恐ろしいのが人間の業。

色と金、疑いと裏切り、殺しと仇討ち、それらが複雑に絡み合う噺です。


現実でも、

何を想い、何をしたか

それが人生を作る。


あの世とか霊魂は脳の中にあるものですが、

怖いのは死んだ人の霊ではなくて、生きている人の想い。

そういうことは、普段にもよく感じられることです。




『菩提心論』には

人が財宝を貪り欲するとせば、まずその財宝を志求する心を発起し、

その財物を経営するに足る行いをなさねばならぬごとくに、

すべて善にもせよ、悪にもせよ、

人がこれをなさんと欲せば、まずこれをなさんとする志をかかげ示し、

しかして後、その志を成し遂げうる行いをなさねばならぬでである

とあります。

悟りを求めるにしても同じ。


悟りには、

みんなが楽しく生きる行為=慈悲心

存在とは何かを知る智慧=向上心

有るがままの世界・絶対自由の心を得る修行法

が必要で、

それによって今の肉体そのままに仏を実現する

というのが密教の立場。


恐ろしい人間になるか、仏になるか

心と行為によるだけ。


PR


[ 2016/02/19 10:00 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

コメントを投稿する






<< いやいや  |  ホーム  |  人生の誇り >>