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立石寺の風景2 ~四天王と蚕玉様~


「四天王」 本尊の両側には四天王がおまつりされています。 十一面観音の周囲に四天王を配置するのは、東寺・食堂を始め作例は多いですが、 禅定(心を静かにする瞑想修行)を護るのが四天王の役割であると考えられます。 また『孔雀王呪経』などに、護摩壇には四天王を配する記述があります。

「蚕玉(こだま)さま」 かつて伊那地方は全国でも有数の養蚕地帯で、 絹は地域経済を潤し、文化の発展にも寄与してきました。 その中で、人々はカイコを「おかいこさま」と呼び、繭の豊作を祈願して「蚕玉さま」をおまつりしました。 この像は馬鳴(めみょう)菩薩とされていますが、 大乗仏教の論者である『仏所行讃』や『大乗起信論』を書いた馬鳴とは別人で、 中国の民間信仰由来、道教の影響を受けたものと考えられます。 『馬鳴儀軌』や『寶林傳』には、 裸形衆生のために衣服を成じようと馬鳴が誓願を立てた。 馬鳴曼荼羅の眷属に蚕がある。 馬鳴が蚕に変化する。 などの記述が見られます。
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[ 2019/04/18 09:41 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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