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お葬式雑感 4

僕らはお葬式で、

引導作法という所作を行います。

これは、

「引導して正法に入らしむ」(『大日経疏』)

ということですが、

故人を出家させお授けをしています。お坊さんにしているわけですね。

僕らが生きている間に、得度して僧侶になったのと同じ作法です。

仏弟子としての戒名をつけ、戒律を授け、

自坊にて香華を供えて引導作法を修します。

死者の所へは金剛杵を持ち、仏の三昧に住するための観想と読経、念誦をします。


これはもちろん、

仏に成る、成仏する、悟る

ためです。

迷いを悟りに変える。

仏とは大日如来のことですから、大日如来になるためです。

大日如来は宇宙の象徴で、悟りそのもの。


真言宗の引導作法で他の宗派と違うのは灌頂(かんじょう)を行うこと。

密教の戒律や印・真言・資格を授けて、正統な大日如来の継承者とするための儀式です。 

つまり、

葬儀ではお導師さんが故人の師となります。

そして悟りに導く。

故人のみならず、

ご遺族ご親族を悟りに導きます。

お葬式は、

生死と涅槃(迷いと悟り)が無別である、

それは、自分と仏が同じであること、

を体得する機会です。

それが、人格の完成と、安心と平安を得ることにつながります。

 

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[ 2016/04/08 09:58 | Comments(0) | 眞天庵仏教塾・密教塾 ]

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