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お葬式雑感 5
なぜお葬式をするのでしょうか。

人間には肉体的な死とは別に、社会的な死、というものがあります。僕らは社会的な生き物だから。 

そのために、お葬式という儀式をして、

家族親族地域縁者に死を実感させて、社会的な幕をおろす。

人は他とのつながりが必要な生き物で、そのつながりが人生を豊かにします。安心も他とのつながりから生まれます。

お葬式はそのつながりを確認する機会にもなります。

縁者の死を受け入れると、自分の生きかたが変わる。


死は避けられず誰にでも訪れるものですが、多くの人はそれを望んでいない。できれば避けたい。

思い通りにならない苦しみの第一が死であり、その死を何とかしたいというのが宗教の始まりです。

さらに、

死や死後のことは分からないから不安である、もしかしたら亡者になってさまようかもしれない、

場合によっては、生きている僕らに何か悪さをするかもしれない。

だから、

生き返らないように、さまよわないように、祟りがないようにお葬式を行う、という考えかたもあります。


死者には白装束を着せます。

婚礼の白無垢も同じ。婚礼は葬儀と同じです。

死んだ気になって嫁ぐ、一度死んで生まれ変わる

ということ。


僕らが出家得度するときも白衣から始まり、

遍路さんも白装束。

白無垢白装束はは本来喪服、死に装束です。

それぞれみな一度死ぬ。

これは、始まりでもある。

生きている人は、その人がいなくなった人生を、始めます。



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[ 2016/04/08 10:37 | Comments(0) | 眞天庵仏教塾・密教塾 ]

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