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坐禅・瞑想の呼吸は口で? 鼻で?
 『摩訶止観』などには、

冷病には火をふくようにする呼吸

熱病には口を広くあけてする呼吸

などの気療法が書かれていますが、

坐禅瞑想時は、

口は閉じ、呼吸は鼻を通したほうがうまくいく。

理由のひとつは、

口を閉じれば陽性になり、

肛門が締まり、

丹田に意識を集中しやすいから。


瞑想に限らず、

呼吸、特に吸気は鼻でしたほうがいい。

鼻は入ってくる空気(酸素)の浄化と温度調節の役割があるから。

鼻が不調な時は、口で呼吸します。

鼻が詰まっている時は洗うか、大根湯などの陰性なものを飲めば良い。

透明な鼻水の時は、

お腹が冷えているので、ネギ味噌湯などを飲みます。


呼吸では、

出る息で不要な二酸化炭素を出し、

吸う息は必要な酸素を取り入れます。

酸素は陰性で、

二酸化炭素は重く陽性です。


呼気は陰性な力で、吸気は陽性な力で行われます。

ですから、

肉食が多いなどの陽性過多になると、

陰性が少ないので、ゆっくり長く息を吐くことが難しくなります。


交感神経は陰性なもので、

副交感神経は陽性なもので刺激されます。

ですから、

口を閉じ陽性にしていたほうが、リラックスできます。

そして、

呼気を調える(陰性な力を使うので身体は陽性になり、副交感神経を刺激する)

ことでリラックスすると考えられます。


密教では瞑想中に真言を唱えるので、

念誦するため口を開けて息を吐くようになっています。

覚鑁さんの『阿字観儀』には、

「口を少し開いて、出入の息を阿々と唱念すべし」

『無畏三蔵禅要」には、

「調気とは、先ず出入の息を想え、自身の中の一一の支節筋脈よりまた皆流出す。然して後に口より徐々にして出ず」

とある。


念誦は、

『秘蔵記』に五種が説かれています。

蓮華 :耳に聞こえる
金剛 :唇が少し動く 舌端を動かす
三摩地:舌を動かさず心において蓮華月輪阿字を観じて
声生 :心蓮華の上に 鈴を振るが如し
光明 :口より光明を出すと観じる

『石山次第』は金剛念誦を選んでいますが、

初心者は口を少し開けて、

修練を積んだら口を閉じて心の中で唱えるのが良いかもしれない。


上手になれば、

『無畏三蔵禅要」にあるように、

口か鼻かではなく、

身体全体で、一々の毛穴で呼吸するようなイメージで呼吸して、

我と仏と衆生と、宇宙と我と、が交流し相応します。


呼吸は姿勢が影響します。

慣れないうちは、

頭上に1キロくらいの座布団を載せて、背筋を伸ばして坐ると効果的です。


個人的な経験では、

口からゆっくり長い呼気を続けていると、

それが不自然な止息を生じさせ、

横隔膜が下がりすぎるためか、内臓が下垂する傾向がある

(しかも口を開けているので肛門が陰性になり緩む)ので、

鼻を使ったほうが安全であると考えています。



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[ 2017/09/28 17:57 | Comments(0) | 眞天庵仏教塾・密教塾 ]

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