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ご馳走とうまいもの
向田邦子『女の人差し指』に「母に教えられた酒飲みの心」というエッセイがある。


父が酒飲みだったので、子供の時分から 母があれこれと酒のさかなをつくるのを見て大きくなった。

(略)

酒のさかなは少しづつ。

間違っても山盛りにしてはいけないということも、このとき覚えた。

できたら海のもの、畑のもの、舌触り、

歯ざわりも色どりも異なったものが並ぶと盃が進むのも見てきた。

あまり大ご馳走でなく、ささやかなもので、季節のもの、

ちょっと気の利いたものだと、酒飲みは嬉しくなるのもわかった。




娘が作ったサトイモとシメジの吸い物が残っていたので、

その汁をかけながらサトイモを煮ころがし、

汁でゆるめた味噌をかけ、白ごまを振って利休にする。





出汁昆布を細く切り、醤油に入れて、とろみが出るまで混ぜて松前醤油を作り、

白菜の外側の葉と人参を塩もみしてから、洗って和える。





大根と人参を繊に切って塩を振り、水が出たら絞る。

レンコンと油揚げはカリカリに焼く。

春菊はゆでて絞り、全部を和える。




ご馳走を作ろうと思うと、何かあざとい味になるけれど、

昨日より少し、上手に作れるように

と思えば、そこそこうまいものを作ることができます。




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[ 2015/11/12 12:17 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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