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むさぼる、いかる、よこしま ~ お経本雑感 5
十善戒のうち、心に関するものはみっつ。

・不慳貪(ふけんどん)

物惜しみしない、貪らない

これは、布施行(施すこと=相手の為になると考えられることをする)が効果的。

これで満足、と思うことでもあります。


・不瞋恚(ふしんに)

怒らない

これは忍辱の行(にんにく:耐え忍ぶこと、微笑むこと)が有効。

怒るのは、自分の思い通りにならないとき、

自分こそが正しいと思っている時です。

それこそが苦しみの源。


・不邪見(ふじゃけん)

よこしまな見かたをしない。

よこしまな見かたとは、

・因果の法則を疑うこと

・常住で永遠で唯一なものがあると、

 考えること。

これらは、智慧の修行(存在の本質と生きる意味を知ること)によって、消えます。


いずれにしても、

他に思いやりと優しさを向け、

微笑んで忍び、

勉強することで、

心の戒律は身に染み込みます。

さらに、

それによって自分のこころが平安になります。


身体や言葉の戒と同じように、

場合によっては、貪っても怒っても邪な見かたをしても良い、

などと例外を設けるべきではありませんが、

少しづつ心をまとめて積み上げていけば、

迷い苦しみから離れます。


上記三つの心の戒を昇華させると、

密教の四重禁戒になります。

不応捨正法戒(仏の教えを捨ててはならない)
不捨離菩提戒(菩提心を捨ててはならない)
不応慳悋正法戒(仏の教えを伝えることを惜しんではならない)
不応不利衆生行戒(衆生を利益しないような事があってはならない)


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[ 2019/04/25 11:04 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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