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もくらん、もくれん、たなばた

7月1日は釜蓋一日。地獄の釜もフタを開けて、住人が子孫の元に帰ることができます。

7月7日夕方にはご先祖さま用の棚を作ってお供えをして、この棚には幡を立ててご先祖さんが帰って来るための目印にします。

だから7日夕方が棚幡。ここから七夕で「たなばた」と読ませるようになりました。

で、雨季の修行が終わる7月15日に、修行僧らを供養してご先祖さんの回向をする、というのがお盆。


お釈迦さんの十大弟子のひとり・目連さんは神通力第一。

目連さんが亡くなった母親の姿を神通力で探すと、餓鬼道に堕ちているのを見つけました。

ああ、なんということだ。僕がこうして修行できるのもお母さんのおかげなのに。

母親に水や食べ物を差し出しても、みな口に入る直前に炎となってしまい、何も食べられない、飲めない。


目連さんはお釈迦さんに相談します。するとお釈迦さんは、

「諸僧の修行が終わる最後の日(7月15日)に食べ物を施せば、母親にもその施しの一端が口に入るだろう」

その通りに実行して布施と供養をすると、諸僧の喜びが餓鬼道に堕ちている者たちにも伝わり、母親の口にも入りました。

これが『盂蘭盆経』に説かれているお話。


親は子を守るためならどんなことでもする。毒蛇が子に近づいたらそれを殺すだろう。その罪で地獄や餓鬼道に堕ちることも厭わない。

親というのは地獄へ堕ちるものなんだ。親は地獄へ堕ちてもかまわない、という気持ちで子を育てる。


昨日、そんなことを横浜・神之木クリニックの院長先生とお話していたら、先生は植物の木蓮に詳しい。

僕らが修法の時に着る法衣は木蘭色。褐色に近い黄色。

この木蘭は木蓮の旧名。

僕はモクレンの花を見ると、清潔で強い目連尊者を思い出すんだ。



ところで明日が七夕。

長男が、

織姫星(ヴェガ)までは地球から25光年。往復で50光年。

牽牛星(アルタイル)までは17光年。往復で34光年。

だからね、光の速さでもそれだけかかるのだから、短冊には34年後、50年後の願いごとを書くんだよ。

と言う。


この二つの星の間には15光年の距離があります。往復で30光年。

会いたいね。

と言ってから、光の速さで進んでも

そうだね、会いたいよ

と答えが返ってくるのに30年。


それくらいでもいいな。
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[ 2012/07/06 12:28 | 米ぞうの家 ]



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