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[ 2024/04/24 07:29 | ]
夏の祈り
平安時代の密教では、

色心不二と言って、心と身体、精神と物質の区別は無く、

どちらも仏のシンボルとして重要なものであり、どちらかに偏ることは無い、

という立場だったのですが、

鎌倉時代以降、

どちらかと言うと、モノよりも心に重きを置く傾向になります。

それは今でも続いており、

モノより心のほうが大切であり、清らかである、という意識は少なくない。


心と身体の価値は同じです。

身体に心が宿り、

心も魂も霊も思想も記憶も、

肉体を離れては存在できない。

そうなると、

今あるものは、本来あるべきものであり、

ただあるだけで済ませないような、「身体的な」日々の努力精進が大切になります。


今見ているもの、聞いていること、

感じたこと、思い出したこと

それらはみな本来あるものではなく、自分が作ったものです。

そう思っただけ、感じただけ。正しくもあり、間違ってもいる。

そのように、

自分の内側をただ観察する。意見や感想を持たない。


自分の外側に対しては、

自分と同じと思って大切にする、感謝する。

それらによって、平安と幸せがもたらされるから。


暑さ、風の心地良さ、ビールのうまさ、汗をかいた後の爽快さ

アゲハやクワガタの姿やカッコーの声

それらと自分が合掌のように支えあうように、祈る夏。

暑さの中に心の清涼を感じます。




 「夏の冷えと精進料理」:  http://shintenan.syoyu.net/Entry/926/



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[ 2016/07/10 07:08 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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