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[ 2024/04/25 13:04 | ]
心を静める方法
当地は桜が満開です。

大阪は散りはじめ、青森はまだ咲いていなかった。


ドイツ文学の高橋義孝先生が

「女性は断然方言で話すべきだと考える。女性が標準語で話すのは、その本性上不似合だ。・・・」(『言いたい事ばかり』新潮文庫)

と書いているけれど、ここ数週間いくつかの方言と出会って楽しかった。

僕にとって、大阪も神戸も同じ関西もしくは近畿だけれど、あちらの方にとっては違うらしい。もちろん言葉も。

大阪のあるおばちゃんは僕のことを、

セんせい

と最初のセにアクセントをおいて呼ぶ。こちらでは平音。

普段と違う呼ばれかたは、ちょっとくすぐったいような気もするけれど何だか嬉しい。


青森へ行ったら、

この人は南部(八戸方面)のひとだから、言葉が違うでしょ

と津軽(青森方面)の奥さんに言われたけれど、よくわからなかった。


青森 春の料理



それはさておき、

密教瞑想の中でポピュラーなものが月輪観と阿字観。

最近、僕の講座でも行っていますが、瞑想坐禅の類はだれか心安い人を見つけて明師とし、口から口へと教わるのがよろしいでしょう。

もし、自分でもっと勉強したいなら、参考書としては、

『密教の一字禅』(中井龍瑞著 高野山出版社)

『加持祈祷の原理と実修』(三井英光著 高野山出版社)
 ・・・これはプロ向け

『密教瞑想と深層心理』(山崎泰廣著 創元社)

などがいい。

密教は実践と勉強の両方を修めることが大切です。

実践だけだと錯覚になりやすく、勉強だけだと妄想に陥りやすい。

密教に限らずすべてはそうなのですが。


『菩提心論』には、

諸仏が大悲心の上から、たくみな手だての心を持って、このいみじくもたえなる「こころしずめ」の道を説かれた

とあり、日月輪観、阿字観について書かれています。

「こころしずめ」は栂尾祥雲博士が「瑜伽」を訳した言葉です。瑜伽はヨーガ、溶け合うこと。

僕らが元から持っているさとりの心は、水がしずやかにして清浄なるがごとく、また満月の光が虚空に遍満して、恍惚として、あらゆるはからいを離れたようなもの。

それはまったく月輪の如くである。

さとりの心を形で観ると月のようですが、文字で観ると阿(ア)字である。全ての始まりの音声。

自分の心中に、ほんのわずかでも光明が見えたら、ほんの少しだけでも自分の純粋さを見つけたら、それを少しづつ大きくして、清くあきらかにして、全てを包み込むようにする

というのが瞑想のトレーニング。



心静かなら、桜もなお美しい。見とれているうちに、僕も桜になる。


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[ 2013/04/17 08:16 | 米ぞうの家 ]



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