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[ 2024/04/27 08:32 | ]
念珠
修理を頼んでいた数珠が届く。



左の一連は中糸の通し替え。

この珠は星月菩提樹で、青いのは瑠璃。晴れの行法用。

真ん中は房替、

素材はカヤ。軽くて使いやすい、毎日の行法用。

房の交換は結構高額です。

右は新品、珠は水晶。

真言宗では、

水晶で装飾した数珠を装束念珠と云い、

これは半分が茶水晶なので、半装束と呼びます。儀式用。

 『陀羅尼集経』には、

「諸数珠中水精を以て第一」

とある。

 
仕立てかたにも、いろいろ種類があるのだけれど、

中糸を赤にするのは、

阿弥陀如来の色、以前書いた妙観察智の色、金剛界(智慧)の色。

『秘蔵記』には、

「水の中に一切の色とか姿の区別がはっきりあらわれるのを妙観察智にたとえ」

とあり、

「念珠は説法の義であるから、説法断疑の智たる妙観察智の如来たる阿弥陀仏に配すること

念珠は記憶を功とするから、その点を考えれば記憶は妙観察智の三昧であるから阿弥陀仏を母珠とする」

と、堀内先生の『法衣法具解説』にある。母珠とは、

数珠を二分する大珠のこと。


中糸はナイロン製と絹糸があり、

ナイロンは伸びない、絹はキレイだけれど使っているうちに伸びます。

右の半装束のみ絹糸。


黄色の房を選ぶのは、

虚空蔵菩薩の色、胎蔵(慈悲)の色。本当は金色なのだけれど、その替り。


数珠は使っていれば切れます。

拝まない人の数珠は切れない。

下駄も履いていれば鼻緒が切れるけれど、

履かない、歩かない人の鼻緒は切れない。

そう考えると、

健康とは良いことなのだろうか。

努力精進すれば、身心が磨り減り弱るのは当然かもしれない。


数珠は数を取るために使い、

真言陀羅尼などを唱え(念じ)る珠なので念珠とも云う。

なので、それらを唱える密教由来のもので、

元来の修行者の持ち物ではない。お釈迦さまも使っていないでしょう。


例えば、

真言を100回、1000回など唱える時に、

それを数えながら数珠を繰ります。


これはいつでも何処でもできる。



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[ 2018/04/24 13:32 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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