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[ 2024/04/24 20:14 | ]
感得


あけましておめでとうございます。

    本年もよろしくお願いいたします。


『ビッグイシュー』第276号(2015年12月1日発行)に、

ダライ・ラマのインタヴューが載っています。

「平和は祈っても訪れません。平和は私たちの行動によって訪れるのです」

「現実の変化は行動によって起きます。望みや祈りによってではなく。

神にもし会えたら、神はこういうでしょう。

『困ったことが起きている?お前たちが始めたのだろう。自分で解決しなければならない!

私は思いやりのある人間をつくったのだから!』


そして、

「基本的な人間性は思いやりです。子どもたちの素直な反応を見ればわかります。

親が子どもに否定的な顔を見せると、彼らは脅えるでしょう。

ほほ笑みこそ、子どもたちが大好きなもの!」

「子どもは人の宗教や国籍、家柄なんて気にかけません。

今の私たちは子どもたちの心に、お金のほうが大事、力のほうが大事、宗教の違いや信仰のほう

が大事だと植えつけています。」


「感情について学ぶことです。心は宗教的な問題ではなく、幼稚園から大学までアカデミックな

テーマとしてとらえるべきなのです。

私たちが今試みれば、21世紀の世代は今とは違う世界を目にできるかもしれません」



弘法大師の願文を読むと、

自分も拝むけれど、あなたがた自身も威儀を正して生活しなさい。

そして、一緒に成就のために拝もう

というもので、

これが祈祷で、基本は思いやりです。


何か困った時、悩んだ時に、

神仏の声が聞こえ、

そして、

進むべき道を指南してくれるかもしれない。

その時、

神仏は対象化され、自分の向こう側にいます。

しかし、

いよいよという場面、どうしようもない状況になると、

神仏の声は聞こえず、何もしてくれないでしょう。

自らの中に、神仏を感得しない限り。


お大師さんは、

奈良の久米寺で『大日経』を感得した、

とされています。

見つけた、のではなく感得という言葉を使います。

出会うこと。

これは行動しなければ経験できない。

例えば、

本を読むだけではなく、何か行動実践を積み重ねながら読む、

すると、文章の中にある肝心要のものに対面する。



思いやりと、それに基づく行動によって、

大切なものを感得する、

祈りはその入り口になるかもしれない。







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[ 2018/01/04 14:38 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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