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数珠の話
数珠は念珠ともいいますが、本来数を取るもので、擦り鳴らすものではありません。

真言やお経を唱えながら数を繰ります。珠をひとつひとつ指で送りながら、1万回、10万回と数えて唱えます。

昔、鳥羽僧正というおかたが、大勢で拝んでいる時に、唱える真言の終わりを、

はい、これで終わりますよ

と知らせるためにすり鳴らしたので、今日でもお拝み終わる時などに少しすります。あまりじゃらじゃら擦るのははしたない。

数珠は108珠のものを本連、54珠を半連と言い、その他いろいろあります。

『仏説木槵子経』によれば

ブッダが108珠の数珠を常に所持し、散乱心なく念ずるに

20万遍唱えて天に生じ、100万遍唱えて百八煩悩を断じた

とあります。


数珠の珠にはいろいろな材料があり、

『十一面観自在菩薩心密言念誦儀軌経』などによれば、

滅罪懺悔の修行、無病息災、健康、安産、家内安全などの祈願には菩提樹の数珠。

和合円満の修行、縁結び、良縁成就、夫婦和合、恋愛成就の祈願には蓮華の種子

世の中の福寿増長、商売繁盛、学力増進、金運、延命長寿、除災招福などには金銀や水晶。

世界の平安、悪い心を屈服、病魔を滅すなどには金剛樹

などと伝わっていますが、時と場合によります。

僕は、自分の修行時には軽いカヤや梅や白檀、晴れの儀式には水晶、菩提樹、宝石類など使います。



毎朝使っているのがカヤの木。これは軽い。香木なので魔除けになる




香木は虫がつかないので、迷いの魔物も避けられると考えられています。


お薬師さんの修法やご法事では菩提樹で瑠璃(ラピス)仕立て





その他では水晶やヒノキのじん(木の中心部)
 


などを使いますが、その時々で変えます。


数珠は使っていれば糸が弱くなるので切れることがあります。

だから、拝まない人の数珠は切れない。

歩かない人の鼻緒も切れない。

何でも切れるのは精進している証拠です。


珠を通す糸は観音さまの徳を表し、僕ら行者は赤い絹糸を使うのが習いです。

赤はすべてのものが平等であることを知る仏の智慧を現します。

房は黄色

一般的にはどんな形どんな色、そしてどんな材質でもお好みで構いません。

数珠は仏道修行の象徴ですから、何時も持ち歩きましょう。仏壇やお寺、どこでも数珠を手にして拝むとよろしい。

左手で持ち、左手に掛けます。バッグやカバンには三匝(さんそう・三重)にして入れます。


数珠は唱えるために使うものですが、唱えることは精神集中や心を静かにするのにとても効果的です。

その唱え方に5種類あります。『秘蔵記』には、

1、 声を出して他に聞こえるように唱える

2、 声が自分の耳だけに聞こえる程度に唱える

3、 声を出さずに、舌の先が動く程度に唱える

4、 心の中で唱える

5、 口から光明を出す

とあり、5、がもっとも勝れています。

大切な言葉や名前も、そのように唱えるとよろしい。


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[ 2014/06/17 17:44 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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