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純愛

毎日タケノコ、の季節ですが、

娘のリクエストでから揚げ



僕は焼いて葛かけ



翌朝は、おこわ

うるちともち米半々で3合、水2合半、昆布と純米酒少々振って炊く。



木の芽が柔らかくてうまい。


それはさておき、

学生時代に友人と恋愛談義をしたことを思い出し、

その時、話題に上がった泉鏡花の『外科室』を再読した。

医学士と伯爵夫人の恋愛。

といっても、この二人は以前に一度だけ、

それも小石川の植物園ですれ違う程度に会っただけである。

それだけなのに、

相手を思う心を外へ出さないために、

ふたりとも自死を選ぶ。

「語を寄す、天下の宗教家、かれら二人は罪悪ありて、天に行くことを得ざるべきか」

で話は終わる。



柴又帝釈天の東、

江戸川を矢切の渡しで越えると、


対岸が矢切の村。

ネギ畑が広がる農村で、『野菊の墓』の舞台。

子どものころから仲良しの二人、政夫と民子に、いつしか恋心が芽生えるけれど、

世間体を気にする家族親戚によって引き離され、

望まない結婚をした民子は、

産後のひだちが悪くて死んでしまう。

その手には、

政夫からの手紙と写真が握られていた。


この話で思い出すのは落語の『たちぎれ線香』

若旦那と芸妓の小糸は幼い恋仲だけれど、

これも周囲の力で引き離され、若旦那は百日間の蔵住まい。

その間に、

小糸は、今で云うノイローゼか拒食症になって死んでしまう。

若旦那から贈られた紋入りの三味線にもたれて。

「小糸、堪忍してや。怨んだやろなぁ。

こんなんと分かってたら、わしゃ、蔵破ってでも抜け出して来たんや。

堪忍してや。その代わりなぁ、

わたしはもぉ、生涯女房と名の付くものは持たんで」

と若旦那は云う。



仏教で最も大切な行願(慈悲)は、

相手の要求になんでも命がけで答える、

捨て身になることである。

でも、

『宝積経』には、禁じている五つの布施がある。

・不浄の財

・酒と毒薬

・狩りの器具

・刀杖弓箭

・女色 

つまり、

相手に与えるもの、助けるものは、

自他を高め、ともに清い喜びをもたらすものでなければならない。


あの時の恋愛談義が、

どんな結論になったのかは、忘れてしまった。

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[ 2018/05/10 11:50 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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