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言葉についての四つ ~ お経本雑感 4
日本の仏教は、正規の戒律を保つ習慣がありません。

本来、仏教には戒・定・慧の三学があり、

戒は定(座禅瞑想修行、心の探求)や智慧の土台となるもので、

それがほぼ無い環境です。

その代り、

具体的な言動ではなく、

本来そうあるべき、ということを戒にしています。

例えば、

日本の密教では、『大日経』などにある「四重禁戒」。

それは、

1、不応捨正法戒(正しい教えを捨ててはならない)
2、不捨離菩提戒(菩提心・悟りを求める心を捨ててはならない)
3、不応慳悋正法戒(正しい教えを伝えることを惜しんではならない)
4、不応不利衆生行戒(衆生を利益しないような事があってはならない)

これが、

大慈悲(救おうとする心:慈悲の心によって悪から離れ、善を修する)

向上心(道を求める心:心を観察し、勉強することで、智慧を得、その結果、悪から離れ、善を

大菩提心(心をまとめること:これによって、慈悲と向上心が決定する)

という具体的な生活法につながります。


本来、保つべき十善戒のうち、言葉に関するものが四つあります。

・不妄語(ふもうご)

嘘をつかないこと。

特に、わかっていないのに分かったと言う、到達してもいないのに到達したと言うこと。

また、神秘的なこと(妄想)を吹聴すること。


・不綺語(ふきご)
 
意味のない、無駄なおしゃべりをしないこと。

仏教は本来、教えを説く以外は寡黙。


・不悪口(ふあっく)

他人の悪口を言わないこと。

悪口は、驕り、恨み、妬み、怒り、焦りから生まれます。


・不両舌(ふりょうぜつ)

告げ口しないこと。



いずれにしても、

言葉は発した時点から業になります。

つまり、

言葉によって、日々の、人生の、結果が変わります。
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[ 2019/04/16 05:58 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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