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[ 2024/03/29 23:17 | ]
道草 柴又編
京成電鉄柴又駅で妻と待ち合わせ。

駅前からすぐに帝釈天の参道だけれど、高砂から歩いてくる人も多い。

門前参道商店街を歩いて帝釈天へ。山門前に丸ポストがある。



寅さんで有名なここは日蓮宗のお寺、正式名称は経栄山 題経寺。

本堂でお参り。内殿外側にある十二支などの装飾彫刻が見ごたえある。


仏さまには如来、菩薩、天と種類があり、

持国、増長、広目、多聞(毘沙門)の四天王や、

弁財天、吉祥天、大黒天、聖天などが天部の仏さま。

元々はバラモン教などの神々で、仏教に取り入れられ、仏教を守護する護法神となった。

仏教の教えを信じ、実践する人々をも守る。

密教では等流法身(とうるほっしん)と呼び、

大日如来から等流したもの、それぞれの心安い姿になったもの。

大日如来とは、自分の心の真実を知った自分自身。


帝釈天は東方を守護する仏で、元は古代インドで最も人気のある英雄神・インドラ。

お釈迦さまが悟りを開いたときに、梵天とともにその悟りの内容を人々に説法するよう要請した。 

京都・東寺講堂の立体マンダラには、美しくかっこいい梵天と帝釈天がいらっしゃる。


帝釈天の宮殿は、結び目が宝石になっている網で飾られており、

その宝石は互いを照らし映し合い、全体が美しく輝いている。

僕らも結び目の宝石と同じで、他とつながり照らしあっている、とけあっている

というのが悟りの世界。


参道に戻り、

ハイカラ横丁で10円ゲームをして、

高木屋でおでんと熱燗。

吉野家の草だんごはヨモギの香りがとても強くてうまい、一粒単位で売っている。
 
立花屋の硬いせんべいを歩きながら食べ、

浅野屋でお土産のせんべいを買う。


帝釈天の裏、東へ回り、書院庭園で有名な山本亭を抜けて江戸川へ。

ここから対岸の松戸へ「矢切りの渡し」に乗る。片道200円。

太った犬が同乗。客の間を歩き回り愛想がいい。



矢切は伊藤左千夫の純愛小説「野菊の墓」の舞台。

それにちなんだ「野菊のこみち」があり、

ネギ畑の農道だけれど、気分良く歩ける。野菊は咲いていない。


「民さんは野菊のような人だ」

そして、

民子の墓の周囲には野菊が一面に植えられた。


小説の景色を思い浮かべながら

北総鉄道矢切駅まで30分ほど歩き、電車に乗って帰宅。





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[ 2017/01/17 08:05 | Comments(0) | 道草 ]

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