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14、回向
供養でも祈祷でも、読経の最後には『回向文』(えこうもん)を唱えることが多い。

これは『法華経』の「化城喩品偈」です。


願以此功徳(がんにしくどく)

普及於一切(ふぎゅうおいっさい)

我等與衆生(がとうよしゅじょう)

皆共成佛道(かいぐじょうぶつどう)

訓読すると、

願わくは、この功徳を以って 

普く一切に及ぼし

我等と衆生と皆共に

仏道を成ぜんことを


仏教の基本は慈悲慈愛ですが、一切のものに慈悲をもって接するとき、

それは善行となり功徳が生まれます。

その功徳をめぐらして、他の人々の苦しみを抜き、楽を与えることを願う。

それが回向です

善行の功徳により、亡者の成仏を祈り、有縁無縁の人々の解脱(苦しみからの解放)を祈ります。

良いことをしたらご褒美がもらえる。

それを自分のものにしないで、他のみんなにあげる。

ということ。


自分と他人と、みんなが悟るために、功徳をめぐらす。

みんな一緒に、悟りの庭で優遊することを祈ります。



相手に尊敬の気持ちが無ければ、お供物を供えても供養にはならず

信仰や慈愛の気持ちや戒律が無いままに、ただ経を唱えても功徳は少ない。


仏法は心を調え、清めることが眼目ですが、

そのためにまず、身の回りを調えるのがいい。

読経や念誦は心浄を目指しますが、

その前に身浄という前提が功徳を倍増します。

 
身を調えないと、念誦は濁り乱れます。

精進潔斎作法具足の用心が、ほんものの読経や念誦を生み、


それが本物になってくると、僕らは不徳を離れ、功徳を積みます。

その功徳を、皆のものにしましょう。
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[ 2015/07/01 05:28 | Comments(0) | 眞天庵仏教塾・密教塾 ]

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