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夢は過去の再生
『釈摩訶衍論(しゃくまかえんろん)』に、

一切の言葉を、

迷いと悟りを基準に、五つにわけた五種言説が説かれています。

「言葉には五つの種類がある。

1、相言説(すがたの言説)
2、夢言説
3、妄執言説(とらわれの言説)
4、無始言説(ならわしの言説)
5、如義言説(まことの言説)」

( )内は栂尾先生の訳。


これを、お大師さんが

『弁顕密二教論 』に引いています。

真如は、人間の言葉で思考し、表現するのは難しいけれど、

如義言説という真実の「仏の言葉」で説くことができる

という内容ですが、

夢言説について、こうあります。

「夢の言説とは
 

 もと過去に受用し、

 経験した因縁生のいつわりの境界をつねに思念することから、

 その境界を夢み、その夢の覚めおわった後

 それがいつわりの境界によって起るもので、

 実体があるわけではないことを知って生じるもの」

自分の過去に執着することが迷いである、

ということ。

今から1000年以上前に、
 
夢は過去の再生にすぎない虚妄である、

と判断していることが、

すごいことだなあ、と感じます。

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[ 2019/06/29 05:47 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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