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天皇の影法師
昭和天皇崩御の年、僕は高野山の学生でした。27歳。

華やかなバブル時代後半、東京でのサラリーマン生活を辞め、高野山へ。

高野山金堂でも天皇陛下追悼の法会があり、参坐しました。


天皇陛下の棺は誰が担ぐのだろうか。


その直前に『天皇の影法師』(新潮文庫)を読んでいたので気になっていました。

猪瀬直樹の処女作。その後『ミカドの肖像』で彼はメジャーになります。

この人、「作家としては」優秀だと思うのだけれどねえ。



『天皇の影法師』に八瀬童子の話がでてきます。


京都洛北大原近くの八瀬には、八瀬童子と呼ばれる人たちがいて、後醍醐天皇の頃から、天皇が亡くなるとその棺を担ぐ役割を与えられていました。

天皇の棺を担ぐ、という仕事がある、と知ったことが当時の僕には衝撃的でした。



結局、昭和天皇大喪の礼では、八瀬童子ではなく宮内庁の職員が棺を担ぎました。


大喪の礼は東京で行われ、

今上天皇即位の礼も東京で行われました。

それまでは京都だった。


僕はあの時、東京が首都になった、と高野山中修行道場で感じました。


そして平成になり、

バブルがはじけ、オウム真理教事件や東日本大震災並びに原発事故など予想だにしないことがいくつも起こり、25年目ももうすぐおしまい。

来年はもっと素敵な年になりますよう。
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[ 2013/12/20 13:23 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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