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[ 2024/04/24 03:37 | ]
法力
豆腐ハンバーグのタネが残ったので、ちょっと細工してから皿うどんの具に。




ナスは新鮮なうちにスライスして酢で洗い、塩と粉わさびで和える。




それはさておき、


縁者から、体調不良なので仕事を手伝ってちょうだい、

と電話があり、もちろんお手伝いします、と答える。

病状を心配しているようなので、

拝んでおきますから大丈夫ですよ、

と言う。

それは何よりで、

と喜んでくれる。


病気にはいろいろな方法で対応しますが、いろいろな事情でうまくいかないこともある。

たとえば、陰陽の見かたさえ間違わなければ、食べ物で改善するけれど、

実践することが難しい場合が少なくない。

拝んで治るのかどうかは分からないけれど、

もし治らないものなら拝まなくても治らないのだから、拝まないともったいない。

で、朝のお勤め。

ご本尊さんの修法時、本尊加持後に病者を加持する。

加持とは、

仏の大悲を衆生が受け取ること。

祈祷は加持を受ける手段のひとつ。

密教の行法は、

自らの悟りを目標として求道する面と、

自分は本来仏と同じだから、その立場で人々を救う、

という面があります。


拝めば治る、と僕は信じて拝むけれど、

もしそうなら、拝まなければ治らないかもしれないということになるから、大変なことです。


拝む目的、祈祷の目的は現世利益と無上菩提。

その方法には四種あります。


 




祈祷の修法



現世利益



無常菩提



息災



当病平癒、厄除けなど



心の中の煩悩を除く



増益



商売繁盛、立身出世など



福智増長



降伏



怨敵退散など



無智を降伏させる



敬愛



良縁成就など



慈悲の徳を増大させる



 



 



この中で、

現世利益は即物的で、無常菩提は心の救い。

多くの場合、

現世利益の祈願をしたけれど反応がないことがあり、

願いが叶っても、祈ったときの新鮮さ一生懸命さはなくなります。

さらに、

現世の病気を治したいとは誰でも思うけれど、

無常菩提、つまり悟りを得たい、と思うのは一部の人のみで、しかも時間がかかる。

でも、

無常菩提(自分の心を知る)を知れば、

世間の解釈は豊かになり、利益は長持ちして増大します。


昔、恩師・田中先生が不調になった時、

ご法友の織田隆弘師が、

ヨッシャ、わしが拝もう、

と言ってその場で拝んでくれたらしい。


それで効果があったのかどうかは自分でもわからない。

治ったわけではないけれど、そうして拝んでくれたことだけで十分である。

とおっしゃっていました。

三井英光先生の『加持祈祷の原理と実修』や中村公隆僧正の『密教を生きる』には、

拝んで病気を治したようなことがいくつも書かれおり、

昔の高野山では、

ある住職が病気になり、お見舞いに行ってとりあえずお加持をする、

という雰囲気が普通であった、

と田中先生のいくつかの本にあります。


お大師さんも天皇のために拝んでいます。

そして、

天皇の病気平癒を七日間、昼夜を分かたず護摩を焚いて拝んでいるけれども、

はっきりとした兆候は現われない。

これは自分の力が足りないからで、肝がただれるくらいに苦しい

と『性霊集』巻第九にある。


そうであっても、

田中先生は、

坊さんならお加持をしたらいい

たじろぐことは無い。

効くとか効かないということは問題ではない。

と言う。



拝めば、お加持すれば、祈祷すれば、拝む人の心が変わる、拝まれる人の心も代わる。それが快癒へ向かう力にならないとはいえない。

少なくとも、

暗い気持ちを変えることができます。 

そして、

覚鑁上人の『末代真言行者用心』には、

「お蔭が現われなくても、疑いや退心を生じてはいけない。

本人が気がついていないだけで、必ずお蔭がある。だから、怠ってはいけない」

とあります。


坊さんに限らず、

誰でも誰かが良い方向へ向かうように、相互に拝んでいる世界は平安で美しい。


拝む、祈祷する、お加持するというのは同じ意味ですが、

それらは法(真実の心)の力となります。







___________________________

※陰陽研究塾

「柔らかい食べ物と固い食べ物の違い」
 https://groups.google.com/forum/?hl=ja#!topic/inyoukenkyu/UaWxvmYO8KU
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[ 2016/08/26 12:48 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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