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病を癒す仏教
聖徳太子が大阪・四天王寺を建立されたとき、

「四箇院の制」をとられたことが『四天王寺縁起』に書かれています。

四箇院とは、

敬田院:お寺
施薬院:薬局
療病院:病院
悲田院:障碍者施設や老人ホームなどの社会福祉施設

お寺とはそういう所でもある。

 『般若心経秘鍵』に

「医王の目には途に触れて皆薬なり」

とありますが、仏を医王を呼ぶことが経典によくでてきます。

秘蔵宝鑰』十四問答には、

「病気を療養するには必ず三つの方法に依るべきである。

医者、方経、妙薬である。

病人が医者を敬い、薬の処方箋を信じ、それを服餌すれば、病気はよくなる。

如来が衆生の心病を治すのもこれと同様である。

仏は医王であり、教は方経であり、その理は妙薬の如くである」

とあります。

さらに、

「病気がなければ薬はいらない。

煩悩の障りがあるから教法が存在する。

妙薬は病気を悲しんで興り、仏法は迷妄の障りを哀れんで現れたのである。

大慈は衆生に安楽を与え、大悲は衆生の苦しみを抜き除くと言うのは、

衆生の心病の源を防ぐことを言っている。その病源を防ぐには教法によらなくてはならない。

病患に軽重があるから薬に強弱がある。心の障りに厚薄があるから教法に浅深があるのである」 

 
『三昧耶戒序』には、

「多くの薬草や鉱物から作った薬は、身体の病を悲しんで作られ、

多くの教えと聖典は、心の疾病を哀れんで伝えられた。

身病の種類は多いので、それに対する薬もひとつではない。

心疾も数限りないので、それに対する教えもひとつではない。

だから、

仏は種種の藥を施して、種種の病を療したまふ」


病気の原因は

「四大と鬼と業なり」

と『秘密曼荼羅十住心論』にあります。

鬼とは嫉妬、恨み、憎悪、怒りなどの心。

業は生活の積み重ね。毎日の行い。

四大の不調は薬で治し、鬼と業は懺悔感謝と心のトレーニングで治します。

密教経典には、陀羅尼を唱えることがその力になる、と記されています。

陀羅尼を唱えるのは、

唱えることができるまでの精神修行と、

唱え続ける修行があります。


そして、

「心病多しといえども、その本はただひとつ。いわゆる無明これなり」

無明とは、自分の心を知らないこと。



仏教は修行の宗教であり、お寺は修行する場所です。 

その修行は心身を癒し、鍛えます。

実践的なものでは、

精進料理、食養料理  

座禅瞑想法、ヨーガ 、念誦、呼吸法、三密行

護摩修行や加持祈祷

などのスキルがあり、

理論的なものでは、

生理学は『順正理論』、『大毘婆沙論』など。

病理学は『智度論』など。

薬物は『僧祇律』や『四分律』など。

栄養学は『阿含経』や『楞伽経』など。

内科学は『瑜伽論』など。

もっとも得意な精神医学では、

律部の各論、『般若経』や唯識・華厳・密教の経典に詳しく、

その他ヨーガ経典にも細かい記述があります。









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[ 2016/04/26 08:04 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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