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発菩提心と三昧耶戒 ~ お経本雑感 8
真言宗のお経本に書かれている内容で、

最も密教らしいもの、真言宗らしいもの、そして大切なものが、

発菩提心真言と三昧耶戒真言。


なぜなら、

これこそが真言密教が目的としている即身成仏への方法だからです。

『弘仁の御遺誡』には、

三昧耶戒を根本として、速く自利円満し、四恩を抜済せよ

三昧耶戒は身命を捨てても守ること

この戒を犯すものはわが弟子ではない 

と書かれています。
 

泥棒をする人は、泥棒をしようと思ってから泥棒します。

同じように、

悟りを求める人は、まず悟りを求める心(菩提心)を発すことが始まり。

三昧耶戒の本体が菩提心です。

この菩提心に三種あります。

1、慈悲心(救う心)、慈悲の行為の連続が「生きる」ということ。

2、向上心(道を求める心)、自分や自分以外、すべての存在とは何か、と知ること。
              それを知れば、心に関するすべては解決します。

3、三摩地心(心を静かにまとめて観察する瞑想修行)

これを保つのが三昧耶戒。


1、の慈悲心は、

他を、自分や自分の大切な人、と思うことなので、

それがあれば他への殺盗邪は自然と無くなるから、

道徳的な十善戒は自動的に守られ、

宗教的な極意になります。

2、の向上心があれば、

積み重ねた智慧によって捨劣得勝し、無上菩提を求め、自心を検知して、

より良くなろうとするので、

これも自然と悪から離れ、善に近づきます。

3、の観想行によって、

1、と2、は堅固になります。

十善戒は三昧耶戒に根底を持ち、

三昧耶戒により自然と十悪業から離れる、

ということ。



即身成仏の鍵は三昧耶戒の体である三種菩提心にあり、

三昧耶戒を忘れないことが、成仏の生活です。


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[ 2019/04/29 15:38 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]

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