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[ 2024/04/27 07:33 | ]
竹頭木屑
夕食を食べながら長男が

お父さんはいつ頃死ぬつもりなのの?

と聞く。

そうだなあ、まだ楽しいことがありそうだから、もう少し生きようと思っているよ。

お前はどうなんだ?

オレはまだ、死というものがわかっていないからなあ。だからいつ死ぬかもわからない。




『人民は弱し 官吏は強し』(星 新一 角川文庫)の中で、主人公の星一は

ぼくはずっと以前から、病気をしないことに決めているんだ。
・・・・・
大丈夫だ。ぼくは死なないことに決めているんだ。

と言っている。


星一は星製薬、星薬科大学の設立者。その前半生を描いた

『明治・父・アメリカ』(星 新一  新潮文庫)

は、今まで読んだ伝記の中で一番おもしろかった。福島県出身で、同郷・野口英世のパトロン、あの星 新一のお父さん。


お大師さんが『秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)』の中で言っているのは、

生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終りに冥し。

人はどこから生まれてきたのか、死んだらどこへ行くのか、生きている間はいかに生きるべきか。

それを知らず酔生夢死の人生ではダメなんじゃないの?

ということ。




『精神保健学』(鈴木英鷹 清風堂書店) を毎日布団の中でぱらぱらめくっている。

勉強のために買った本だけれど。

神経症状は、

1、意識の異常
2、記憶の異常
3、知能の異常
4、知覚の異常
5、自我意識の異常
6、思考の異常
7、感情の異常
8、意欲の異常

に分類されて、

このうち、思考の異常には

思考過程の異常
思考体験の異常
思考内容の異常

がある。

その中で思考内容の異常が妄想。

妄想とは

誤った内容を
強く確信し
論理的に説得しても訂正不能なもの

なぜそのような考えが起こったのかを発生的に了解できないもの。


統合失調症(精神分裂病)で見られる妄想知覚には

道を歩いているとき犬が吠えるのを聞き、突然「これは母親が死んだことをしらせているのだ」と確信するような場合。

があげられる。





ニュースを聞いていた妻が、

今回初めて調査する、っていうことばかりなのに、なんでその結果に左右される人がいるのかしら?

と言う。


妄想と比較しているのだろうか。

それとも、平生には何も無いと思っているのだろうか。

 
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[ 2012/08/31 10:33 | 米ぞうの家 ]



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