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[ 2025/12/06 08:27 | ]
今日の精進料理
3日前の玄米ご飯と、少し傷みかけた玉ねぎがあったので、フライパンで炒める。

これも古くなったから使って。

と母がずいぶん前のエリンギを出してきたので、それも刻んで加える。

火が通ったら豆腐を崩して加え、今朝の味噌汁が残っていたので、それも足して蒸し煮。

コショウとラー油で調え、お皿に盛ってピーマン塩を振る。

ピーマン塩についてはこちらもご覧ください。⇒ http://sorayakan.blog.fc2.com/blog-entry-6.html

たくさん作ったのに、父がほとんど食べてしまった。


これが無いとあれができない、という発想が精進料理にはありません。何でもいい。

こと食べ物に限らない。精進とはそういうことです。


さて、

7月になりました。日差しが強くなりましたね。

7日の七夕には初物の野菜を供え、15日のお盆には餓鬼のためにも刻んだ野菜を供えます。

お供えは故人先祖のためはもちろん、それを供える人の心を調えます。その調った心が最大の供養になる。
 

暑さと湿気で食べ物が傷みやすい時期です。

酸味:酢、梅干し、かんきつ類
辛味:香辛料、ネギ類、大根おろし
香りの強い野菜:ネギ類、生姜、ニンニクなど

が殺菌とお腹を助け、代謝を促します。それが夏の味。

暑中どうかお大事にお過ごしください。



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[ 2014/07/01 10:56 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
どうしようかな
先日、恵比寿の「癒楽」に伺いまして、なんとも素敵な治療院でした。
http://www.yuuraku.net/ 

お暇した後、

どうしようかなあ、

と思ってしばらく歩いていたら、知人に会って得した気分になりました。


どうしようかなあ?

と思う時が人生にはたびたびありまして、どうでも良いようなことが大半ではありますが、時には人生の分かれ道になるような、

どうしようかなあ

もあります。


スライスした豆腐が残ったので、

どうしようかなあ

となりに野菜の繊切りがあったので、その豆腐と混ぜ、地粉パン粉をつけて焼きました。

これはこれでちょっとしたものになります。






僕は最近、こんにゃくは洗うだけで、そのほかの下処理はしません。

水洗いしたこんにゃくを炒め、昆布を繊に切って加え、醤油と水を半々に割ったものを一気に加えて煮染めます。

これでこんにゃくの味と風味が出ますが、どうしようかなあ、なんて思っている暇はない。






炒り玄米が古くなったので炒りなおして炊き、ジャガイモ、大根、玉ねぎ、にんじん、エノキのみじんと炊いて魔法のスープ。厚揚げも入れて炊き、それで夕飯、一献。



これもいろいろ考えている暇は無く、鍋にお任せした料理。



それはさておき、

僕らは六つの感覚器官をもっています。

眼耳鼻舌身意の六つ これを仏教では六根(ろっこん)といます。

これらの対象となるのが六境(ろっきょう)

色声香味触法の六つ。

で、これらは空である、なんて般若心経などで説かれていますが、まあそれはさておき、これらの感覚が脳へ伝わり、僕らは快不快を感じます。

たとえば大根があります。

大根を眼で見る。

すりおろす音を聞く

大根のにおいを嗅ぐ

食べて味わう

触って感触を知る

これらはただ感じているだけ。見てるだけ。聞こえるだけ。

五根(五感)だけなら、どうしようかなあ、なんてことにはならない。

問題は意識、法境ですね。 これが、どうしようかなあ、を生む。


眼で見てそれを「大根だ」

食べて「大根だ」

触って「大根だ」

と認識するのが意識=法なんですが、これがやっかいなんですね。

形や味や感触そのものを感じるのと、それを大根だと認識するのとでは大きな違いがあります。

大根なら大根、これはこれ、なんて認識を固定化する、つまり「空でない」としていると、執着、迷い、苦しみ、悩み、慢心、疑い、人間関係の不和などの元になります。

ではどうすればよいのか。

意識そのものも空である、と悟ることができれば良いのですが、その余裕がないうちは、

感覚が心地良くなるように六境を調え、脳への刺激をストレスの無いようにすれば、心も平安になります。

そして、

どうしようかなあ、なんて思った時も、他が心地良くなり、自らを先にしないようにすればいい

と、僕らは教わりました。

なかなか難しいのだけれど。



____________________________________

※穀菜食の舎会員ページ

○豆腐の料理
https://groups.google.com/forum/?hl=ja#!topic/shintenan/TDEbKf0zuO0


○アトピーの料理メニュー 夏の基本編
https://groups.google.com/forum/?hl=ja#!topic/shintenan/3S5VELoaYsM










[ 2014/07/04 14:35 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
胡桃豆腐
クルミが身体のナントカに良い

と聞いた母がたくさん買ってきたので胡桃豆腐を作る。


以前、「胡桃」という文字が好きなの

と言って、その名前のカフェを始めたご夫人がいたことを思い出しながら、クルミをすり鉢でする。

油が出るまですったら、

吉野葛
その6倍の水
すったクルミ

を鍋に入れて火にかけ、木べらで練る。

手が熱くても、ぼこぼこ噴火口のようになっても、練るのを止めてはいけない。

休んだら焦げるから。

きれいなツヤが出て、かさが減ってくる。

それでも練る。

飽きたら火からおろし、粗熱を取るように、また練る。

充分に濡らした容器に移し入れ、表面に水を打つ。
 
ある程度冷めたら冷蔵庫でひやす。




切り分ける時は包丁も器も手も濡らしながら。


葛はナトリウムとカリウムがほぼ同量(110gあたり2.2㎎)なので中庸な食品といえます。

その他、鉄分が多いですが、これは比較的陰性な元素。ですから、陽性なものと結びつきやすい。

あれだけ蔓を伸ばし葉も大きいので、陰性な成分が多いのは当たり前ですね。

カルシウムがリンより多いので、身体をアルカリ体質にするタイプの食べ物です。



葉が大きいと言えばごぼう。

牛蒡も陰性と陽性両方の力がありますが、それぞれがとても大きく強い。
 

梅雨時にお腹が冷えたら味噌やおこげの料理がいちばんですが、野菜ならごぼうの料理がいい。

ごぼうは 、

ナトリウム  18㎎(100gあたり)
カリウム  320㎎

で、そのもの自体はずいぶん陰性。

陽性なマグネシウムが54㎎と比較的多い。


根の様子がとても陽性で、葉は他の野菜よりかなり大きく、だからとても陰性。

かように牛蒡は陰陽両方の性質が大きいので、料理によって陰性にも陽性にもなります。

 
これは繊切りごぼうを少しのごま油で、気長に炒めたチップ。

カリカリに仕上げます。陽性な料理。



これで酒をやってもいいし、ご飯に載せて茶をかけてもいい。



母が揚げ出し豆腐を作って油が余ったので、大きいシメジを炒めてレモンを絞る。





こういう料理をおいしく作るには、ちょっとしたコツがあります。


肉魚が嫌いでも構わないけれど、野菜が嫌いなら精進料理は作れない。

好き嫌いがあると、それになりきることができないから。

と梶浦逸外老師がどこかに書いていたけれど、

台所に立っているときは、材料や料理になりきるとうまくなります。葛に、牛蒡になる。


いやいや台所だけではなく、朝はカッコウの声が聞こえるので、それを聞いてカッコウになりきる。

もうすぐセミが鳴きだします。うるさいくらいに。

そうしたらセミになる。

激しい雨音が聞こえたら、雨になる。

心のトレーニングにとてもよろしい。


相手の立場になりきる、というとても難しいことができる人に、僕は憧れています。









[ 2014/07/07 07:24 | Comments(1) | 米ぞうの家 ]
餃子は茄子
花子の子は餃子の子や茄子の子と違うのだろうか?

と、小学生の頃に悩んだけれど、今はもう考えもしない。

考えないことは、もっとも危険なことである。


豆腐を塩湯に通して水切り。

その時、キャベツの外葉も塩茹でする。

ニラを刻み、豆腐、キャベツを混ぜ、塩コショウして、餃子の皮で包む。



茄子は蒸してからニンニク酢醤油に漬け、これが餃子のタレにもなる。

翌日、僕は葬儀だから、これを食べない。


都内の斎場にいったら、関東では著名な寺の僧侶が狼藉を働いていた。 



当日は暑かった。

お大師さんの『秘蔵宝鑰』には

生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く

死に死に死に死んで死の終りに冥し

とある。



あの人は無事に蓮台に着いただろうか。

そこは涼しいのでしょうね。

僕もいつかそこに行きますから、その時は一献しましょう。

肴は茶筅茄子で。


その翌日は精進料理レッスン


雑穀コーンスープ、炒り玄米ドレッシング、トマト味噌パスタ、その他いろいろ、心を調える料理。
http://cocochienoki.blogspot.jp/search/label/%E9%A0%88%E6%B0%B8%E5%92%8C%E5%B0%9A



[ 2014/07/10 17:06 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
氷鉢に入れて
手延そうめん「揖保乃糸」には、小麦粉の質、原材料、めんの細さ、製造時期などの違いによって、いくつかの等級があり、それぞれそうめん束の帯色が異なります。


三神: 黒帯。麺の太さ: 0.55~0.60mm。製造時期: 1月

特級: 黒帯。麺の太さ: 0.65~0.70mm。製造時期: 12月~翌2月

縒つむぎ: 紫帯。麺の太さ: 0.70~0.80mm。製造時期: 12月~翌3月

上撰: 青帯。麺の太さ: 0.70~0.90mm。製造時期: 12月~翌3月

上級: 赤帯。麺の太さ: 0.70~0.90mm。製造時期: 10月~翌4月



で、黒帯のそうめんを揖保のお寺さんからいただいて昼食。


そうめんは茹でたらすぐに洗って食べます。時間がたつと味が落ちる。

夏のキュウリとトマトとナスと枝豆もそう。採ってすぐがいい。


そうめんは細くて油を使っているから、より陰性で夏向き。

そうめんは祝麺としてお膳にも出します。

遠くから訪ねてきてくれた人に、

さあさあ、まずこれでおしのぎ下さい。

と冷たいそうめんを少し出すのが大平というお椀。

餓鬼の喉にも通りそうなくらい、細くてしなやか。お施餓鬼やお盆のお供えにもします。



氷鉢に入れて、白滝そうめんにすると見た目も美しい。

その横に、キュウリをさざ波に切った冷奴。








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※穀菜食の舎会員ページ

『 玄米菜食者における低血圧と貧血について:』
http://shintenan.syoyu.net/Entry/421/ 

『 太る方法 痩せる方法』
http://shintenan.syoyu.net/Entry/422/ 








[ 2014/07/11 15:37 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
暑中お見舞い申し上げます。
天気予報で気圧の単位が、ミリバールからヘクトパスカルに変わった時は、なんで変えるのだろうか、覚えにくいなあ、と感じました。


痴呆が認知症という名に変わった時は、

外で子どもを産ませる男が増えたのか、と思いました。


熱中症という名を聞いた最初の頃は、高校球児や受験生が一生懸命になっている姿を思い浮かべました。


それはさておき、

夏祭りで汗びっしょりの週末でございます。

人や自然の陰陽比はおよそ5~7対1くらいですが、夏の暑い日は高温と太陽の強い日差しの陽性があるので、食事では普段よりもっと陰性にしたほうがいい。

食べなくても陽性になりますからね。

ですから、陰性なカリウムが多い野菜を、陽性の10倍以上摂れば熱中症予防になると考えられます。とにかく、野菜をたくさん食べましょう。塩気やおこげをちょっと使って。


南瓜がそろそろおいしくなりました。

固くて重くて、ヘタと蔓が乾燥したものが甘い。



ごま油で焼いただけ。薄く切れば失敗しません。



ナスは酢で洗ってから塩もみ



薄く切れば失敗しません。


暑中、みなさまの平安をお祈りいたします。

                              合掌。

      _______________________________


※穀菜食の舎会員ページ

「 なぜ食べるのか、なぜ性交するのか、なぜ死ぬのか」
: http://shintenan.syoyu.net/Entry/424/







[ 2014/07/13 06:40 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
あんなこと、こんなこと
揚げ出し豆腐は絹ごしじゃなくてもいいんだ ・

と娘が言う。

そう、ちょっと硬めの揚げ出し豆腐。食べやすいのです。





破れたトマトを煮込み、味噌とコショウで調えたソースを敷いて、焼いた高野を載せます。
 


最近はアルデンテでなければおいしくないパスタが多いですが、このソースは小麦の味を引き立てます。



それはさておき、

こんなことで良いのだろうか、と感じるのが医療保険制度。

本日、今年度の国民健康保険税の納税通知書が届いて、約54万円。

ここ20年以上医者にもかからず、皆様の税金を使わず、そこそこ健康なのに、この金額を払わなくてはいけないのかと思うと病気になりそう。 




先日、用事の合間に東京都慰霊堂にお参りしました。
http://tokyoireikyoukai.or.jp/park/%E6%96%BD%E8%A8%AD%E6%A1%88%E5%86%85/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%85%B0%E9%9C%8A%E5%A0%82/

関東大震災による遭難者(約58,000人)と、東京大空襲などによる犠牲者(約105,000人)の御遺骨が安置されています。軍人さんではなく、一般市民の犠牲者がおまつりされている。

現在、耐震工事中ですが、だれでもお参りできます。

あんなことが二度と起きないように、と祈りました。




 
高校を卒業して35年になりますが、母校の卒業生名簿が業者に流通しているらしい。

つい先日、こんなことがありました。、 

オガサワラ ドアラ君(仮名)とオガワ ジャビット君(仮名)と僕はクラスメート。

先日オガワサラ君(仮名)のお母さんに電話がきました。

もしもし、オレ、ジャビット(仮名)だけど。
お金が無くて困っているんだ。送って欲しいのだけど。


・・・・・? ウチにはジャビット(仮名)なんて居ませんよ。

えっ! お宅は??

ウチはオガサワラ(仮名)ですけど。

えっ! オガワ(仮名)さんちじゃないの?


名簿ではオガサワラ君の次がオガワ君。

ちゃんと見なきゃダメでしょ。サギ失格だね。

タナカ君とタナベ君、ノムラ君とノノムラ君も間違えるのかな。

それよりも、わが母校の名簿が出回っている事実が判明したわけで、困ったことです。



最近は葬儀の形も随分変わってきました。

お通夜お葬儀をしない、という人も増えています。それが良いことなのかどうかは何とも言えません。

色々お金の事情もあって、質素に済ませたい人もいます。

お通夜葬儀などはせず、火葬場の炉の前だけで読経をして、火葬後収骨して解散、という形もあります。

全員立ったまま、お経の時間は10分くらい。

 先日、こんなことがありました。


お金が無いから炉前のお経だけでお願いします。

と頼まれた坊さんが、10分拝んで請求したのが100万円。

お経は長さの問題ではない、と言う。

まあ、そうだけれど、それ以前に問題があるでしょ。

 


福島の知人から電話で 、こんな話もありました。

ご主人の背中に赤い湿疹のようなものができ、それが増えて、とてもかゆい 、

とのこと。

ある所へ行ったら、放射能の影響だ、と言われたらしい。

場所が背中で、赤くてカサカサしていたら陽性の排毒です。

放射性物質の影響なら陰性の症状が出るはず。

まったくもって適当なことを言う輩がまだいるのですね。 





暑い夏によく聞くのが、信長に焼き討ちされ、炎に包まれて遷化した甲州・快川和尚の

「心頭滅却すれば、火も亦涼し」

これ、間違いですよ。


正しくは、

「火、自ずから涼し」(ひ、おのずからすずし) 出典は中国の詩人・杜荀鶴の七言絶句

火も亦涼しでは、水や風のように、火もまた涼しいと言っているようだし、やせ我慢して熱いのを熱くないと言っているみたい。

そうではないですね、

火、自ずから涼し

であって、

火は熱い、坐禅しても悟っても熱いものは熱い。ただ、熱いんです。

多くの人は避けられないものを避けようとして苦しみを作っています。

快川和尚が言うのは、

火は熱い。それだけのこと。

熱さ寒さなどは論外のことで、熱ければ熱さに徹する、なりきる。

苦悩に任せ、苦悩になりきる。

そうすれば、熱さなんて重要なことではなく、もっと生きるために必要なことが分かります。

執着するな、比較するな。熱いだけのことだ。

熱さになりきれば、それは涼しさと共に止揚して昇華し、涼しくなる。


炎天下の甲子園で、球児たちは暑さより大事なものを追いかけていますね。



__________________________________

※穀菜食の舎会員ページ

「解毒法ガイド その1」
https://groups.google.com/forum/?hl=ja#!topic/shintenan/w9V7Au5hUHw




[ 2014/07/16 15:04 | Comments(2) | 米ぞうの家 ]
夏の色味
涼しい青森で夏のお料理。



炊飯器に洗ったお米、トマト、玉ねぎ、麦味噌を入れて炊き、夏のリゾット。





桂にむいたキュウリをクルクル巻き、斜めに切って さざ波キュウリ。
おそうめんが、ちょっときれいになります。





水切りした豆腐をパン粉でつなぎ、海苔に塗って焼き、葛餡に通せば、夏の磯辺か松風か。






[ 2014/07/20 09:21 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
仏さまって何?

クルミをすって味噌と合わせ、昆布しいたけ出汁で伸ばしたら、


パンチが無いわ


と妻が言うので、梅干しを叩いて練り混ぜ、朝の冷奴。


このような、朝から一杯やりたくなるような料理を毎日作ってはいけない。


鼻を高くしたい、という女性に、高くするためのストレッチを教えたら、鼻づまりも治ったと言う。


鼻づまりが治るなら、毎日ストレッチするのはいい。


姿勢が悪い人は両手を使わない生活をしがちですが、両手を使わない人は足が悪いことが多く、そのような人は頭痛持ちになる傾向があります。


両手を使って、丁寧に生活するのはとてもいい。


それはさておき、


お葬儀が続きまして、火葬の間に喪主さんたちと少々お話をして、いろいろと聞かれます。


例えば、


「戒名って必要なんですか?」


戒名は仏弟子の名前です。生まれた時に親が名前をつけるように、仏弟子となった時に、師から名前を貰います。戒律を授けて戒名を授ける、ということを、仏教の得度式やお葬儀で行います。


戦国武将の武田信玄・上杉謙信・山名宗全・大友宗麟などの名前も戒名。


もちろん、僕ら僧侶の名前も戒名。


では、お葬儀に際して戒名は必要なのだろうか。

これ、結構悩ましい問題なんです。


無くても構わない、という立場もあります。

生前の名前を戒名にしても良いですし、信仰があるなら、あなたの名前が仏教徒の名前ですから。

そもそも仏教徒なら、キリスト教の洗礼みたいに、生前に授戒して戒名を貰うべきだけれど、そういう機会に巡り合わないだけでしょうし。

戒名を授ける側が、あまり経典読んでいない、全く勉強不足の場合もありますし。


でも、そう考えない人もいます。いろいろな考えかたがある。

信仰は無いけれど戒名欲しい、という人もいる。

戒名をつけないのなら、仏式の葬儀をする必要は無い。他の宗教や無宗教でも良いのだから。

と言われれば、そうかもしれない。

ただ僕は、戒名にそれほど重きを置いていない。

僕は剃髪が良いと思っているけれど、お釈迦さんはそんなこと言っていないし、螺髪だし。

何を大切に思うかはいろいろです。

仏教は修行の宗教なので、もっとみんなで仏道修行するべきなのですが、そういうことに戒名の問題はつながらないように感じています。


最近多いのが、

「お墓をどうしようか悩んでいます。」

近頃お墓はいらない、という人が少なくありません。


子どもがいない、跡継ぎがいない、結婚しない、
お墓を作ってもお参りする人がいない。


それぞれ事情がありますから、一概には言えないけれど、


散骨も今は5万円程度の費用で難しい方法では無くなり、共同納骨墓や、無縁塔など、いろいろな埋葬の方法がありますから、有縁のお寺や葬儀屋さん、公営や民間の霊園などに相談されると良いでしょう。


もうひとつ、


「死んだ人はどこへいくのか? 四十九日までは近くにいるのか?」


僕なら、死んで霊となり、その辺をふわふわ漂い、家族縁者の様子を覗いていられるなら、それはそれでおもしろいなあ、と思うのだけれど。


僕らのまわりには、見えるものも見えないものも、思ったことが「在る」のです。


思わないことは「無い」。


霊魂もあの世も、それを思う人には存在します。どこにあるかというと、その人の脳の中にある。心の中ですね。


実際に、どこそこの何番地にいる、というものではないし、宇宙のどこかでもない。


そう考えるのは面白いけれど、無い、と僕は考えています。

お釈迦さんはそういうことを言っていません。有るとも無いとも。

そんなことは修行に関係ないのだから、役に立たないことだから。

『摩羅迦小経』には


「(お釈迦さまは、死後存在するのかしないのか、などの疑問は)目的にかなわず、修行のための基礎にもならず、厭離・離欲・滅尽・寂静・智通・正覚・涅槃に役立たないので、説かない」

とあります。

もし、死んだ人の霊があるのなら、それは恐怖や慰撫の対象ではなく、仏になる(悟りの)可能性を持ったまま亡くなったのだから、仏の境界に上るように成仏を願うものです。


おそらく、死んだ人の霊よりも、生きている人の思いのほうがずっと強い。

それは壁をも突き通して、他に影響することがあります。その中に「霊」を見る人がいるのかもしれない。


で、大切なのは、その「在る」も「無い」も、有無どちらも「空」である、常に固定化した「これだ」という実体は無い、流れるように変化している、ということ。


それに執着しては煩悩悩み不安迷いの種になるだけです。


それから


「仏さまって何?」


仏はわが心の別名であり、この身体は仏の住居であり、だから肉体も大切なのだけれど、そのことを忘れてしまいがちなのがわが心。


月が多くの水鏡に映るように、仏は多くの人の心に映ります。


ある人が


歳をとると怒るのがもったいない、と思うようになった。


怒ると損するからね。


明日死ぬかもしれないから、笑顔でいたほうがトクなんだ。


だからといって、特別に喜ぶことも無い。


ただ平穏に、心が波立たないよう静かにしている。


怒ったりイライラする前に、優しい言葉を口に出せばよい。

だけど、肝臓が弱い人には難しいから、健康になったほうが得。


心が寂静になれば、世の中も静かになる。





_______________________________


※穀菜食の舎会員ページ


「結婚・妊娠・出産と不妊症について」
https://groups.google.com/forum/?hl=ja#!topic/shintenan/dLoB1j-G0qA








[ 2014/07/22 13:23 | Comments(1) | 米ぞうの家 ]
心の階梯
畑を耕せばオケラがモゾモゾ、犬の散歩に出ればナナフシがじっとしてイトトンボがふわふわ、庭に出ればカラスアゲハやクロアゲハがまとわりつく夏でございます。

この時期、冷たいものの摂りすぎでお腹が冷えることがありますが、冷えた時に塩気の陽性は身体を引き締めるだけなので、それほど身体を温めません。固くして血行が悪くなるだけ。

カリウムのあるもの(味噌など)、炭素を含むもの(おこげなど)、時間をかけたものが効果的です。

例えばゴボウをちょっと焦がす。



ごぼうを敷いて厚揚げを焼いたもの。さらに醤油を回してちょっと焦がす。



それはさておき、

例えば身体にできるイボやホクロは、自分の身体から出現した「私」の一部です。

イボやホクロが自分から独立して存在しているのではない。

おなじように、地球上の植物は、それ自体が独立しているのではなく、地球から生えている、地球の一部。

さらに、僕らは宇宙から独立して存在しているのではなく、宇宙の一部として、その中からイボやホクロのように飛び出ているだけ、と考えてみます。

身体はそうだとしても、心はどうなのだろうか。


お大師さんの『三昧耶戒序』 最後の部分に

この世における最低の人間は悪心を離れることができないでいるけれども、善知識に出会い、教え導かれれば、自分の分を節制して他人に施すようになる。

その人が倫理道徳を護り、因果の法則を知るようになれば、良い人間に生まれ変わろうとし、決まりを守ろうとするようになる。

その次には、優れた解脱の智慧を願うようになり、悟りや幸せのために修行するようになる。

そうしているうちに、善知識によって諸仏の教えの誘いを受けるようになるので、自分だけの悟りではなく、他を救いたいと願うようになり、

その中で最も優れた結果を願うようになるから、心身の不生不滅を悟るに至り、あらゆる対立を離れてそれ自体の自性が無いこと、つまり「空」を悟る。

そして、宇宙や自然や縁者の力で眼を覚まされ、究極のもっとも優れた「固く壊れない心」を願うようになる。




この「固く壊れない心」とは

自らの心の奥底をはっきりと見極め、自らの身のありようを根源からつかむもの

と『大日経』にあります。

この「奥底」は宇宙と同じ底辺である、と僕は考えています。

脳は身体の一部ですから、宇宙の一部。心は脳の働きだから、そこには宇宙の心があるのかな。


ちなみに善知識の略語が知識。

サンスクリット語のkaryāṇ -mitra(カルヤーナ・ミトラ)の訳語で、友人、優れた仲間の指導者という意味の仏教語。

心は一定ではなく常に変化しますので、一定のところに執着するべきではない、と悟れば、心は次々と展開し、優れたほうへ進みます。 

 

この他、心について『十住心論』に多くの記述があります。

・自分のものでありながら、その実体を知りがたいのは、わが心である。

・目には見えないけれども、宇宙に遍満せるものは自分の中の仏である。

・人は生まれながらに仏である。しかしそのことは容易に悟ることができない。

・自分の心は小さく見えるけれども、実は際限もなく広くまた大きいのである。

・人は自分の心に迷って自ら苦しい世界を作っているのである。

・心の実体を悟ることができれば、澄み渡って静かな世界に、平穏に生きることができるのである。

・心はいつも動かぬ固定したものではない。固定したものではないので向上がみられるのである。 





[ 2014/07/24 16:06 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
at random
母の友人が亡くなり、葬儀会場まで送迎したら、喪主さんが僕の同窓だった。

親の介護や葬儀、という年代になっております。


歳をとるといろいろな感覚が鈍くなりますが、

厚着の父は、裸姿の僕に向かって

お前とは親子ほど年が離れているから、体感温度が違うんだ

と言う。

その通りでございます。

その父が僕の仕事部屋に来て

幼いころ過ごした町に帰りたいなあ、

連れて行ってくれよ

と言う。 

僕も、あの日に帰りたい、と思うことがある。

それ以上に、希望もあるから生きています。


 
陽性なアレルギ―の人は陽性ゆえに関節が固い。

例えば手首も固い。

掌小指側の縁、手相では打撃縁と言いますが、ここを叩くと運が良くなります。

つまり、幸運のカラテチョップ。

このチョップで手首の骨が自由に動くようになると、頭が良くなり、いろいろなことがうまくいく。



お隣から見事なゴーヤをいただいたので、豆腐と炒める。

ピーマンとトマトとコーンと味噌でサラダ。

いろいろ作る。




ゴーヤの小さいものを、僕らの業界では高野と言う。



そのお宅から赤紫蘇もいただく。自分の畑で育てた赤紫蘇で梅干しを漬け、土用干ししたもの。



赤紫蘇と生姜をみじん切りにして醤油に合わせ、ごま油で炒めたナスに添える



食養で使う青菜、里芋、豆腐などのシップは、その陰性とアルカリで排毒を促しますが、野菜はみな陰性でアルカリなので、触って料理をしていれば、それが外用になります。

だから、野菜を料理するだけで健康快調。酸性で陽性なものでは、その効果は期待できない。



護摩堂はいつできるんですか、早くしてくださいね

とみなさんから聞かれ、

うーん、なかなか進まななくてねえ、

とcocochiのT・メグミさんに言ったら

おいしいごま豆腐、食べたいわね

と言う。

護摩堂と胡麻豆腐 ?




除染が続く郡山市

一般家庭も一件づつ除染。5~6人がかりで一週間かかります。

我が家は不要です。

と断っても良いのだけれど、きれいに草刈りして、庭木の剪定もしてくれます。国の費用で。



きれいな芝生をみな剥がし、同じ庭に大きな穴を掘って埋めます。



えっ、ここに埋めるの?

はい、中間貯蔵施設ができたら、掘り出してそちらに移します、

と言う。

そんな時期が本当に来るのだろうか。


僕らも通学路の除染をしたけれど、高圧洗浄機で流した水は、歩道から隣の敷地や側溝に流れ、歩道の線量は下がるけれど、隣や側溝の線量は上がります。

田舎は樹木が多いから、そこに付着した放射性物質が放出されて、また元の線量に戻ります。

移動しているだけ。

そのために、多額の費用が使われています

線量が下がると言っても、大きい所で30~40%程度。

費用対効果がねえ。

そもそも、・・・。

この先は言わないほうがいいか。

ちなみに郡山市の放射線量は、
http://www.city.koriyama.fukushima.jp/186000/shinsai/kekka.html


 


健康に良いもの、身体に良いものが好きな人は多い。

これ、身体にいいんですよ、

とすすめられることがある。

では、みなさん健康なのだろうか?

身体に悪そうなものの知識はどうなっているのだろうか。


なぜ、どういうわけで身体に良いのかを考える、調べる、勉強する人はとても少ない。

そして医療費が増大し、風評被害や誤解が生まれる。


同じようなレベルで、

インターネットの情報をシェアする輩が多いですね。まったくの無教養というか、ひどい事です。

ねえねえ、知ってる?

あの人、昔、キョンキョンと付き合っていたらしいわよ。

なんてね。



若い人と話をしていたら、施餓鬼とお盆の区別がついていないみたい。

施餓鬼会は、

六道輪廻の中、もっとも飲食の不足に苦しむ餓鬼に施食し、仏法僧三宝の徳をもってその苦難を抜済するための法会。

拝む人は滅罪とすべての人の利益を志します。

『救抜焔口陀羅尼経』や『施諸餓鬼飲食法』が典拠。

これは「毎日修法するべきもの 」


盂蘭盆会は、先祖供養で、故人の滅罪と悟りを祈るもの。

『盂蘭盆経』が典拠で、7月15日(お盆の期間)に拝む。


いずれにしても、たくさん拝んで、感謝して、素敵な夏を過ごしましょう。







[ 2014/07/28 14:53 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
世界観
毎日採りたてのナス

白ごまをまぶしてごま油で利休焼き 



最初は強火で焦げ目をつけ、その後弱火でカリッとさせ、塩気を少々強くするとうまい。


それはさておき、

縁者から桂米朝上方落語大全集のCDを借り、運転中に聞いて至極の時間。

僕がいちばん好きなのは『地獄八景亡者戯』(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)
1時間を超える大作名作
http://www.youtube.com/watch?v=EqUP1JOJy6I


地獄はサンスクリット語 naraka(ナラカ)の訳語。罪障あるものが死後に行く世界。

地下にある牢獄と考えられたので地獄。


ちなみにこの世、現世は娑婆。サンスクリット語のsahā(サハー)の音写語。

サハーは大地の意で、仏教では生ける者の住む世界。

仏典では忍土とも訳します。

サハーの語源に「耐え忍ぶ」という意味があるからで、

現世とは「耐え忍ぶ世界」なんですな。

耐え忍ぶ姿は美しい。耐え忍ぶことが自由につながる。



世とは元素の集まりです。

原子番号1番の水素から、炭素、窒素、酸素、ナトリウム、カリウム、鉄など多くの元素で構成されています。


界とはその元素が集まった藏のこと。僕らの身体もその藏。

これが世界の本体。

元素が化学反応で動いているだけだから平等であり、不生不滅不増不減で常恒。

その姿には、智慧や慈しみや楽しみなどの功徳がある。

そして、その働きは、他を助けたり、協力したりしながら、良いことや悪いことを行わせる。



だから、世界の中では、

仏もあなたも僕も好嫌害毒も、同じような存在で平等。


あたなを構成する元素は私の構成物でもあり、一切の存在を構成している元素も私の中にある。

どの存在も差別なく、世界に周辺して差し障りが無い。


元素は化学反応しながら、くっついたり離れたりして、大きい宇宙になったり、小さな塵になったりしている。

僕も宇宙も同じだから、大きくなったり小さくなったりしている。この身体の範囲だけではないんだ。

そして、それは過去現在未来の三世に渡り常住。

その元素を単なるものと見るか、僕らを生かせている仏と見るかで、ちょっと人生が変わるかもしれない。


石をただの石としか見ることが出来ないのなら、ちょっとつまらないように。








[ 2014/07/29 17:11 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
添加物ぎらい
夏野菜と同じく、豆腐も時間がたつほど味が落ちるので、うまい豆腐は早めに食べます。



お腹が冷えすぎないように葛餡で。

タンパク質の多い豆腐はキノコと合う。


そして今日もナス


ごま油を多めに引いてナスを焼き、強火で焦げ目をつけてから、弱火でじっくり。
味噌、みょうが、酢でタレを。



それはさておき、

○○町××寺で住職後継者を探している。アンタを紹介したから、行ってみてよ。

と先輩に言われて伺い、世話人さんに会ったら、

ちょっとあなたを霊視させてもらいます。

と僕を見つめる。

同年代のオッサンからじっと見つめられるのは恥ずかしい。

その世話人さん宅でトイレを借りたら、とても汚れていた。



料理教室で講師の包丁を借りる人がいて、

ずいぶんと失礼だなあ

と思ったら、その人が

心の勉強会に来ませんか

と僕を誘う。

霊能者が講師らしい。


僕が僧侶と知っていて。


こちとら専門家なんだけどなあ。

僕が坊さんらしくないのか、それとも仏教そのものがバカにされているのか、両方なのでしょうね。

添加物のような、味ではない刺激があちらの世界には、あるような気がします。  



僕みたいな偏食はご迷惑をかけることが多々ありまして、 


あんたは精進なんだね。肉、食わないんだね

だから、これをあげるよ。

と有名ホテル製缶詰セットをいただく


気を使っていただいて恐縮で、とてもありがたい。


僕の偏食は、肉魚卵よりも、

Kッコーマン醤油、Kゴメケチャップ、Bルドックソース、Qピーマヨナーズ、味の素、ダシの素、Mツカン味ぽん、Yマキのめんつゆ、糖類添加のお酒

などの余計なものが入っている類が苦手。

素材の味が台無しだもの。



陰性な旨味であるアミノ酸等の添加物は、味の面からも陽性な塩を強く引きつけます。

だから、その塩の陽性で固くなって排毒されにくい。

それが酸化して、いろいろな症状に結びつきます。



旨味を引き出すのには塩が必要です。

高血圧は血液が濃すぎて血行が悪いので、心臓が圧力を上げて送ろうとする結果ですが、

降圧剤で血圧を下げると、血液の質は変わっていませんから、末端まで流れにくいのは変わらず、冷えなどが生じると考えられます。

さらに、脳の細い血管までも流れなくなるので、認知症などの原因になるかもしれない。

食養では玉ねぎ、大根、シイタケなどで高血圧に対応しますが、これらは血を流れやすくするためなので、末端や脳まで流れますから、影響はないと考えられます。 

同じように、

陽性で濃い血液の場合、脳の血行が悪くなるので、それが異変を起こす原因と予想されます。

つまり、肉食や玄米の陽性+砂糖や添加物の陰性が引き起こす。

巷間の玄米菜食の場合は陰性が少ないから、陽性毒を排泄する力が足りない。 



この料理、 出汁は何?

と聞かれることがありますが、出汁は気にせず、材料をうまく使えばおいしくなります。


出汁の旨味はグルタミン酸などのアミノ酸の味ですが、多くの素材に含まれています。
 
グルタミン酸を多く含む食品
http://wholefoodcatalog.com/nutrient/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3%E9%85%B8/high/%E9%A3%9F%E5%93%81/


旨味には(出汁には)相乗作用があるので、グルタミン酸の他にキノコなどのグアニル酸、魚のイノシン酸 いろいろ足せば味が広がります。

多くの野菜やキノコを、やはり旨味のアミノ酸と塩気がある天然醸造の醤油や味噌で料理すれば、それだけで秀越な出汁が引ける、という次第。無添加で。









[ 2014/08/01 17:54 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
目鼻立ち
お暑うございますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて、

会津と長州、イスラエルとパレスチナ、栃木市と宇都宮市

当事者でなければ分からないような感情が世の中にはあるようです。


僕が30年近く医者へ行かずに済んでいるのは、たまたまの偶然ではなくて、特別なことをせず、普通(旬)の食生活をしているから、と思っています。

人間の心も、特殊なことを思わず、普通自然ならば、それほど苦悩にもならないと感じています。


眼は心の窓、などと申しますが、

明るく輝いて、角膜に曇りが無く、眼球が自由に動き、眉毛も引き締まっていれば、肝臓が健康で、落ちつきと冷静さがあり、忍耐力も優れています。

そして、下まぶたが桜色なら大吉。


鼻は自我を象徴する、と人相学ではとらえており、

学問をすると顔の諸筋肉を多く用いるので鼻が高くなり、

足を使うと顔の左右の頬骨が真ん中に寄り、鼻が高くなります。

まあ、あまり鼻高々なのは目障りなものでございますが。



汚らわしいものは眼を閉じれば見えず、臭い物は鼻をつまめば匂わない。

同じように、心を閉じれば争いや怒りが消え、静けさと平安を得ます。


それは瞑想行によって訓練することが可能。

姿勢良く坐り、

目を閉じてひとりになり、無言。


聞こえるものがあっても関心を持たない、ただ聞こえるだけ。

匂うものがあっても関心を持たない、ただ匂うだけ。

蚊が飛んできても興味を持たない。

ただ羽音が聞こえ、刺されて痒くなるだけ。気にしない、関心を持たない。

何か思い出しても、気にしない。忘れてしまう。

こうしなければ、ということがあってもとらわれない、こだわらない。

自分の思いかたを変えることで変わること以外は諦めるのがいい。



だんだんいろいろなことがどうでもよくなればしめたもの。

ただ、坐っているだけ。

生きていることも忘れ、何も考えない。

脳内の血液が流れ、何かをしている、脳細胞が勝手に動いているだけ。

広い野原に、風が吹いているだけ。

この風は執著という煩悩を吹き消す。

その状態を涅槃と言います

sb_id="ms__id160
イライラもない、不安も迷いもない、慢心貪り、疑いもなく

同じように、幸福感も喜びもない


ただ、目に見える、耳に聞こえる、脳が動くだけ。

風が吹くだけ。暑いだけ。



そのような寂静の世界で、しばし過ごせば、もう何も不安も困難も無い。暑さも寒さも無い。

そんなことは元々無いのだから。自分が勝手に作ったものだから。

そのような時、

鼻筋がきれいに通り、目は静かに輝きます。




[ 2014/08/05 10:43 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
なぜ戦争をするのか。
自分、自分のもの、というような自我が肉体の中にあると思っていると、自分の意見が通らない時、どうにかしたくなる場合があります。

そんな時、暴力を使って解決するのは、邪教外道だけれど、人類はその暴力と侵略の歴史を積み重ねてきました。

仏教では、

諸法は無我である

として、自我という煩悩の炎が吹き消されてしまえば、いがみ合う原因が無くなり、心は安らかに、世の中は平和になる

と考えております。

[ 2014/08/07 07:53 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
朝の汁
夕食が、あまり質の良くないボリュームたっぷりの仕出しだった翌朝は、排毒を促すために、

エノキ、玉ねぎ、大根、人参、カリフラワーを昆布出汁で煮た汁と、野菜の塩もみ。



このように少し考えて作ることを、料理と言います。

[ 2014/08/08 05:09 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
どこからくるの?
台風の影響が出ておりますが、皆様お気をつけてお過ごしください。


雨が続いて涼しいので、ゴボウ料理。



水溶きの地粉をからめて揚げ、生姜、コンニャクと煮染める。




お揚げ、豆腐と、かみなりゴボウ


台風や豪雨で濡れる日は、ゴボウや乾物やおコゲがいい。

少し涼しい日は、最初の具だけ炒めてから煮るといい。



それはさておき、

迷いもイライラも苦しみも
嬉しい楽しい安楽も

自分の心からやってきます。どこか遠い所から来るのでは無い。

ものは思いようで、どのようにもなります。

それをコントロールできるようにするのが、修行の、宗教の役割のひとつ。

ガン、アトピー、認知症は、食養から見れば同じ原因ですが、

これらも、どこか他所からやってくるのではありません。

自分の行為と思惟から発生します。

食事や生きる姿勢や勉強の不足から。


それから、

台風は台湾方面からやってきます。



[ 2014/08/09 05:39 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
薬味
台風 お見舞い申し上げます。

さて、

うどん屋さんなどで、ネギ、生姜おろし等の薬味を自分で取るお店がありますが、あれを見ているとおもしろい。

陰性な人はほとんど取らない。

酸化症状が見られる人はたくさん入れる。

陽性でも血が濃すぎる人はあまり入れない。


作る人が添える時は、薬味ですから、その食べ物の味をよく引き出す量を考えて出しましょう。

人生にも薬味があると、日々の楽しさがより引き立つのでしょうね。

それは、何かな?





茄子お浸し
生姜醤油





高野豆腐含め煮
炒り玄米、豆腐、シメジをつめて。





春巻き
高野と同じ具に醤油を足して。


暑くなりそうですが、皆様お大事にお過ごしください。

[ 2014/08/11 06:00 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
味噌汁

味噌汁も飲まない奴は人間じゃない。

人間でなければ何者か?

それは仏様じゃ。

と仏者は答えるかもしれない。

陽性の人は味噌汁が苦手ですから、野菜スープでいいけれど。



夏なのでシイタケ出汁で、ナメコと豆腐、麦味噌。

野菜やキノコの汁またはスープは、腎臓の滋養に必要。陽性な水分になります。


[ 2014/08/15 11:16 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
優しい言葉
ったくもう、何やってんのよ!

いい加減にしてよね、もう、知らないからね!

グズグズしてないで、早くちゃんとしなさい

なんて、いつも怒られていると、だんだん言葉が少なくなる。

だって、本当のことを正直に言っても信じてもらえないような気がするし。

また、何か言われるのは嫌だし。

そんな人には話しかけることさえ、とても勇気がいる。

でも、

そんな優しい言葉を知らない人とでも、

おいしいね

と言いながら食事をすれば、スムーズな会話が期待できます。



ナスを薄切りにしてごま油で炒め、しんなりしたら炊いた炒り玄米と繊切りキャベツを加え、醤油で炒りつけて、最後にラー油を少し回します。





鍋にごま油を温め、乱切りのナスとピーマンを入れ、蓋をして鍋を揺すりながら炒めます。

味噌を加えて蒸し焼きにし、焦げる寸前に天地を返して仕上げます。


おいしいね

は、優しい言葉。

[ 2014/08/15 13:10 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
穏やか
この春まで住んでいた福島県郡山市田村町谷田川の隣に、自然酒 「金寳」の酒蔵 有限会社仁井田本家があります。

地元でしか売らない銘酒「田村」はあまりにもうまいので、飲めば穏やかな気持ちになる。

「穏」という酒もあります。



ここの当主は代々、名前の一字に穏を使うらしい。


昨今、世の中誰もがしゃべり過ぎで喧しい。無言は美しいのに。

だからなのか、

イライラしたり、不安になったり、戦争をしたりと、

穏やかで無い人も少なくない。

でも、

自分が穏やかな気持ちになれば、周囲も穏やかになるでしょう。


穏やかになるよう合掌して拝み、

食べれば穏やかになるような料理を作る。

そういうものが精進料理です。








[ 2014/08/20 07:17 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
悟りの後
仏像が欲しいので手配してね、

と縁者から連絡があり、

仏具屋さんのナイスガイ・トミーにお願いして、お越しになった大日如来。


大日の智慧の光は、すべてのものを照らし、闇を消す。

大日の慈悲の光は、存在するものすべてを育む。

大日の智慧と慈悲の光は永遠。


大日如来とはあなたそのもの。僕もそう。

または、あなたも僕も大日の光の中にいる。

そしてまた、あなたや僕の身体は如来の住居。

さらには、あなたや僕の中に如来の種がある。

いろいろな言いかたができます。



息子が

悟りを開いた後はどうなるの?

もう、目標が無くなるの?

と聞く。



心を観察して、制御するトレーニングを続けていると「解脱」という状態になります。

心が変容した状態

それまで放し飼いの動物のように、煩悩まっしぐらだった心が、

いつでもイライラし、妬みや疑いや不安だった心が、

変わる。

解脱する前と後では、「自分」とか「自分のもの」という執着が消えています。自他の仕切りが無い状態。

誰を見ても、自分の一番大切な人と同等に見ることができる状態。

でも、解脱という状態では、

「もの」への執着は消えていません。

「自分の身体」のうち、「自分」は消えているけれど、「身体」は実体がある、と思っている。

煩悩は止滅しているけれど、一切を仏と見る智慧は得ていない。


で、

その解脱を越えたところにある「悟り」は、苦を滅する智慧があるので、

世界が変わり、あらゆる仕組みが分かる

という状態。

妄想と錯覚の無い世界。



暗闇では何も見えないけれど、ろうそく一本の光があれば、ぱっと明るくなっていろいろなものが見えます。

幽霊やお化けと思っていたものが、明るくなれば、柳の木や縄だと分かる。

同じように、智慧が無ければ真っ暗で何も見えませんが、智慧の明かりがあれば、すべてを正しくありのままに見ることができます。


仏教では根源的な無知のことを無明と言います。明るくないこと。

全ての苦は無明(迷い)が原因です。


この無明からあらゆる煩悩が生じ、

それは四諦八正道によって取り除かれる、

というのがお釈迦さまの教え。



自分とか我がある、という無明によって

それは変化するものであるのに、いつもあるものと見る無明によって

苦が生じますが、

無明は智慧によって消滅する。

そもそも苦というものが存在しているのではなく、智慧が欠如しているだけ。

智慧が無いから、無いものを有ると見たり、貪ったり執着した入りするのです。

おおざっぱに言えば

智慧=苦を滅する方法=空と縁起=比べない、こだわらない、つるまない、諦める。

悟りはenlightenment

とても明るい。


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[ 2014/08/24 11:39 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
しいたけ出汁 湯葉の味噌汁が残ったので、湯葉を足して煮しめ、葛を引く。

ナスはごま油で焼いて酢で締める。

息子がシイタケを焼いて食べたいと言うので、 フライパンで焼く。



どれもスダチが合う。

歳をとると心身が固くなるので、酸味が口に合うようになる。

酸味は陽性なタンパクを溶かすから。


それはさておき、

娘から 


爪のへこみは何? 


とメールが来て 


写真を送らせて見る。 


爪は皮膚が固くなったものでたんぱく質です。
 

爪は生え際から先端まで伸びるのに半年程度かかります。 

半年間同じような体調なら同じように爪も成長するのできれいだけれど、体調の変化があると、そこに筋やへこみができます。

三か月前なら爪の真ん中あたりに。

最近は陽性の人が多いので、指先がどんづまりで、スプーンを伏せたような陽性な形の爪が多い。

一般的に顔でも手でも爪でも、 

肝臓が疲れると縦線が多くなり、腎臓が疲れると横線が多くなる。 


パソコンの画面で娘の爪を見て、気がついたら僕は自分の小指の爪を噛んでいた。

たんぱく質についたスダチの酸味はなかなか消えない。












[ 2014/08/25 20:28 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]
ちょっと痩せてみる。
朝晩だいぶ涼しくなりました。

涼しくなったら焼き物を。



キャベツ玉ねぎ人参をグルテン粉でまとめて。

ゴボウをすりおろしてグルテン粉でまとめて。

エリンギと人参は塩茹でして。

それぞれソテーしてちょっと焦がす。

ビールやジュースやスイカやクーラーで冷えたお腹を温めます。




乾燥野菜数種をマリネにしたのが余ったので、カレーに入れて煮込む。


熟れて割れたトマトを冷凍したもので野菜を煮込んだカレー。


乾燥野菜マリネはいつか「そらや便り」に書きます。

カレーのことも少し書きました。

【そらや便り】
http://sorayakan.blog.fc2.com/archives.html




大きく固くなったオクラは味噌漬けに 。

筋があっても漬けて刻めば大丈夫。

ご飯にもお酒にも合うけれど、ペペロンチーノに添えて。



ペペロンチーノはトウガラシのことだけれど、今回は日光トウガラシを刻み、ニンニクと一緒にオリーブオイルで炒めピーマンを加える。塩コショウのみ。


それはさておき、

 脂肪だけ落として筋肉量は増やす、つまり格好よく痩せようと思って、工夫しています。

お腹がすくことがあるけれど、仕事をしたり、拝んでいれば食べる暇はないから食べない。

病気の時も貧乏な時も被災した時も食べられなかったから、それと同じと思えばいい。


お腹が空いても、食べるよりもっと良いことがあると思えばお腹が空いても気にならない。

お腹が空いたのを我慢すればもっと大きな喜びがあるのだから。

その我慢する自分が格好いい。

もっとも、それほどのことではなく、痩せたいと思ったからあまり食べなくなっただけ。

目的のために障害となるのもは自然と離れてゆくものです。これが戒律にもなる。


世の中を見回すと、こんなもの食べられるか、というようなものばかりな気もするし。

どうしてあんなものを食べるのだろうか、何か有意義な目的があるのだろうか。

いろいろ考えると、食事ひとつも大変なことであります。



無理をしてでも遠くまで行けばお金がたくさんもらえるなら、多くの人が行く努力工夫をする。

なのに、神さまに会う努力をなぜしないのか。

会いたい、恋しい、と神さまに向かって泣き続けることをなぜしないのか。

とラーマ・クリシュナは言う。


ものは思いようだから、暑くても暑いだけだし、寒くても寒いだけ。おなかが空いてもそれだけのこと。 

あとは姿勢を良くし、呼吸を深くし、足をよく使い、筋肉量を増やします。

時々ボウリングやバッティングセンターにも行く。

 

風が吹いて波が立つように、外からの色や音や刺激で心は動きます。

風鈴が鳴るのは風が動いたのではなく心が動くから。

心に波を立てないようにするのが難しいのなら、内に潜ってしまえばいい。

外へ外へではなく、心の内へ内へと探検する。

そうして心もスマートにしたい。

ぶくぶくと太った心にならないようにしたいものです。



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[ 2014/08/29 12:19 | Comments(0) | 米ぞうの家 ]



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